かわりゆく梅小路 (4) 活きる懐古
7 Aug 2015
そういえば昨日、一番近い総合スーパーへあえて車で行った。荷物が多くなりそうだったからなんだけど、入庫待ちが上り坂でめんどくさかったり、お買い物割引がしょぼかったり。バスやちゃりで来いってことすね。
さて梅小路散策、後半はちっちゃいのりもののお話へ。

それはともかく、そのおかげでひとつ気づいた。公園、前より全体的に整備されてる? なんか覚えのないところに古い市電置いてあるし。
SL 見物を終え、園内に入ると、広場の片隅に建物ができていた。中で電車を展示しているようなので行ってみよう。
ほぅ。こちらの 29 号は京都市電最初の50両のうちのひとつである、と奥の説明板に書いてある。以前からいる動態保存車とはまた違う趣があるね。これも説明板によると、オープンデッキに前面窓を後付けしたそうで。
内装は当時としては非常に凝ったものだったと思われる。ランプシェードも素敵。
つり革はあえて上に避けてある。この車両自体、文化財指定されてもおかしくない貴重なものらしいので、壊れないよう注意を払ってのことか。
ただ、1ヶ所だけ思わず笑ってしまった件がある。京都に詳しくない現代人には、きっと行き先が「ゴミ」に見えるはず。まさかそんなわけあるまい、と旦那さんがしばし首をひねって気がついた。「ミブ(壬生)」か!
かつて蒸機館の西側を走っていた保存車・27号の運転経路は、この建物の隣から、新しくできた広場を回り込んで東へ走る形に移設されていた。
勿論今回も乗りますよ。乗っていくと水族館の近くまで行くようなので、片道きっぷで。
…なんかものすごいデジャブ感。あ、広島の大正形か。片方に乗るともう片方を連想する無限ループ状態。
広場はお子様の遊具がたくさん。必然的に、乗客の大半は親子連れ。ほぼ満席状態の車内で、ちびっこたちは遊び場や植物がのんびり過ぎていく車窓を楽しそうに眺めていた。
新しくなったコースでも、「終点」までは3分もかからない。
電池で動くように改造された現在は架線レスなのだが、それでも雰囲気保持のためかトロリーポール転回動作があったりするのがちょっと心温まる。
乗客は総入れ替え。こちらから西へ向かう人あり、往復する人あり。親に黙ってタダ乗りをたくらむわるいこを目ざとく発見するのも、乗務員さんのお仕事。
ほどなくして、27 号は全線緑化軌道をがたごとと戻っていった。
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