四本の矢の物語 (4) 幻のきらめき

予告。このサーバ、電源設備メンテで日曜昼間に落ちるかも。などということを深夜の博多の宿で打つ。6時起きなので簡潔に。
長々ひっぱった12日のまとめラスト。博総前に終わってよかった。

思えばこの日は、朝からひたすらいい天気だった。さすがに日陰のホームに1時間そこら立っていると上着くらいは必要だったが、大池ではぽかぽかの陽射しに包まれ、暑いほどだった。
と、なれば。期待せずにはいられない。9月に夕日の量が物足りなかった西明石で、もう一度狙ってみよう。
7179A がある日のここは、意外と人が少ない。きっとこの近辺に来た人たちは、姫路で撮っているのだろう。わたしもだいぶ通ったわけで、気持ちは判る。が、昼間が昼間だっただけに、しばらくはちょっと遠慮したい感じ。


いつものように、一足お先に 765A がやってきた。架線や屋根を支える骨格が強い斜光に照らされ、線路を明るく囲む歓迎のゲートのよう。
500を観るためにやってきたのか、1号車付近には家族連れもちらほら。わたしはこの後のリハに集中するため、停車中の姿は撮らずにそれを時々見守っていた。

待避が済み、765A は西へ旅立つ。橙を身にまとって走り去ると、線路はまたほんのり染まる。

…ん? ほんのり? その程度なん?
その時ようやく気がついた。一面晴れた空の中、唯一雲がバリアのように固まっている場所。それはよりによって、今まさに陽が沈もうとしている西、地平線の真上ではないか。ちょっと待てー、とストップをかける心の声もむなしく、太陽はするりと雲に半身を隠した。
なんてこったい。この5分が保たなかったとは。


夕日全開シチュエーションを期待しまくった設定のため、その状態で 7179A を正面から撮ってもこのように暗くなるのは当然なわけで。しかも押すの早いし。

結局、なんとなーく淡い仕上がりに終わったのであった。ってこないだより光量ないやんけ。ま、こんな日もあるわな。W1 は朝の相生でうまく撮れていたのが、救いっちゃ救いかも。

ちなみに、765A を抜き去っていった N はこの通り。

なんか最近ちょっと判ってきた。N は順光じゃない時に狙えば、複雑な形状が活きてかっこよくなるんかもしれん。

そんなこんなで、写真の方の打率は若干悪いながらも一応4編成すべてに会うことができた。近いうちに、この中の誰かがミニうなぎに変身し、また元気に駆け回ることになる。そして、いずれは他のうなぎも。あと数ヶ月も有効に使っていきたいな。

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