実録・おひとり様物語 過客編 (3) 会議室と現場

土曜はくまの日。だけかと思いきや、つい足が動いてしまった。だってもう時間がない。改正前最後の東京めぐり、無駄にはできない。なわけで撮りの続き。

新橋に泊まって正解。1駅で有楽町に来れる。交通会館が開く前、朝7時から俯瞰できる場所がある。そう知ったのはつい最近。
さ、大井で一夜を明かした W8 の出勤だ。

おはよう。ビル越しに、雲のわずかな切れ間から太陽が告げる。

ここは国際フォーラム。貸し切られてなければ誰でも入れるらしい、最上階のラウンジ。
その北端に、たったひとりしか使えないビュースポットがある。建物を内側で支える真っ白な鉄柱の写り込みを可能な限り避けるには、東京駅に相対したごくわずかな隙間に入るしかない。最初の別角度のは、ガラスに貼り付いたらアップで撮れる例。
構図を決めて待つこと数分。9A が博多へと出発。

19番線からにょろりと出てくる様子に、16両の長さをかみしめる。巨大プレハブが邪魔なことは否めないが、それもまた時代によって変わる一風景。


後ろ姿を見送ったあと、ガラス棟の内部構造を堪能しながらスロープを歩いて降りた。線路側の壁一面に会議室がびっしり詰まっていることを、初めて知ったような気がする。「フォーラム」だから本来そっちの用途が主なんだよな。ライブ会場としか思ってなかったけど。

夜。回復するには、ともかく食べねば。駅前でパスタ。そして胃薬と風邪薬。うん、動けそうだ。
ていうか駅前に出てくる時、高架を見上げたら209がやってきて、その絵がなんともよくて、撮りたいなと思った。カメラ出しづらい場所だったんで撮れんかったが、そう思った時点で、今夜は大丈夫な気がした。よし、行ってみるか。

浜松町。諦めきれず実地確認したいことがあった。

東京ブックマークのテレビ CM。現バージョンのラストに、ビルの合間に見えるタワーの前を通過する絵があるやん。果たして撮影可能なのかと。
結論。一般人には無理。推測だが、JR 敷地内にやぐらかクレーンでも置いたんちゃうかと。自社 CM 用ならそのくらい余裕やんな。ま、ストリートビューの時点でそう思ったけど。

せっかくなんで、デッキで 50A の流しに挑戦。えいっ。

あ、もう全然だめ。かろうじて物体判別できるのが16号車博多寄りの椅子だけって、どうなのよ。根本的に流し練習が足りんな。
そんなこともあろうかと、最後にもうひとつ実験。

東京の夜の「流し」。どうせ車両が綺麗に写らないなら、いっそわざとスローシャッター。背景的には、絶対ここでしか撮れない絵。

これで燃え尽きたのか、翌朝はまるで身体が動かず。でも2日トータルで観たら、9A&50A 納めはなんとか格好がついたかな。
では、16番線記録を補充して帰ろう。

カラフルな仕事人のみなさんと共に出迎える 29A。またしても W8。博多で一晩寝てすぐ出てきたようで。

日曜のホーム端は家族連れのもの。狭い14番線では混乱が増しそう。

って、のんびりしてたら発車迫ってるがな。たとえ座席が11号車以降でも、ついつい1号車まで行っちゃう癖、改正後はどうなることやら。

以上、今回の500祭り終了。他車両のまとめは最終回に持ち越し。

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