実録・おひとり様物語 追跡編 (4) その道は甘くない

さっきから十数分に1編成くらいの勢いで貨物が通る。貨物ってすごいね。今も普通にちょくちょく走ってくるってことは、これを BGM に寝ろと。余裕で寝れるけど。
その前に意地で第2部のまとめ。もう一気に行ってしまえ。

須津に戻り、がくてつ(おばちゃんが岳南鉄道をそう略していた)を待ちながら、そこらの花を撮って暇をつぶす。それにしてものどかな駅だ。だいたい、わたしがさっきの地点へ向かう時通ったのって踏切ですらないもん。

左は停止線と信号機があるだけまし。右だよ。家の側に黄色い線が1本。以上。よく通るところだけ、うっすら色が違う。けもの道かい。ま、それで事故らない程度のダイヤとスピードってことだよ。

無人駅で乗るときは整理券を取る。あとは気楽に終点まで揺られる。吉原は有人だから、小銭がなくても大丈夫。

有人といっても、こぢんまりしたもんだけどね。

10分ほどで、乗り換えの東海道が下ってきた。3両。コンパクトやなー。
これに2駅だけ乗り、そしてまた歩く。あ、でも今回巡ってる場所は全部駅近やと思うよ。桂川の後だと本当にちょろく感じる。

はい、第2地点。

え、これじゃ判らん。そうですね。今度は此処。

富士川鉄橋。これまた超がつく有名スポット。だってどう考えても、自分で開拓できるほどの知識つける時間が足りないんやもん。先人の知恵は有効活用したいじゃないか。

しかーし、此処はさっきと打って変わって激しく難易度が高いことを、この後思い知る。
それはね。近いから。シャッター押すのが間に合わないのよ!!
どのくらい間に合わないかというと、準備万端で狙っていたはずの41号を、掲載できないレベルで壮絶に失敗したくらい。…ありえねぇ。何のために此処まで来たと思っとるねん。もう心の底からくずおれ AA ですよ。

あとに残ったのは、たまたま撮れた300と、

悔しくて粘った700だけだった。

こういう位置(本当はあと少し前へ引きつけたかった)で普通に撮れるようになるまで、修業して出直してこいってことですかそうですか。須津のおばちゃんに言われるまでもなく、これはもう絶対来ざるを得ないようで。

あーくやしーよー。しゃくなので富士山激写。

なんちゃって逆さ富士(河原の石で切れてるから)。

枯れ野原と富士。

…あれ? 裾野見えてきてない? 今頃かよー!

そして富士川駅に戻り、移動前にトイレに寄ったとき、それは目の前にあった。

多分これが、この日一番まともに裾まで見えた姿。
じゃあホームでもよく見えるのかと思われそうだが、そっちは実は架線が邪魔で邪魔で仕方ないというオチ。ほらね。

当然だがトイレ展望は女子のなんで、男子側からの眺めは保証せんよ。

来た電車は浜松行きだった。座れば終点まで寝れる。実際ちょっと寝た。先頭にいたので、静岡での前方連結で起きたくらい。

しかし、隣の男子が浜松まで一緒だったのはたまげた。だって2時間だよ!? ま、細かく路程書いたメモ持ってたし(首都圏の地名が見えた)、乗務員室覗き込んでたし、特別快速大垣に乗り継いだっぽいし、三脚持ってたし。どう観ても同業者です。

まあそんなわけで浜松泊。とりあえず寝たいので、浜松のまとめは明日ね。静岡西部の話がこの後に来るはずだから、西部どうしまとめようかと。

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