欧羅巴円舞曲 I ブダペストの空 (39) ÖBB Railjet RJ62 : 2

昨日は東京からのお客様を撮影地へご案内ということで、我々も一眼持って出動。実は海外から帰って以来「大きいカメラ」を一度も使ってなかったので、いいリハビリ機会をいただきました。そのかわり本体とレンズの重みで上腕筋肉痛。
では引き続き欧州旅4日め、RJ で大移動のお話を。

列車は東駅を出るとペストの市街地を大きく東へ迂回、先日撮影した赤い橋と並行してドナウを渡る。

ブダ南部の郊外まで来る電車とクロスして、最初の停車駅を過ぎたら、ブダペスト市内とはお別れ。

最初の停車駅に着く頃と前後して、検札が回ってきた。

日本で PDF をパソコンから印刷したものを差し出すと、パンチ穴と日付が入って返ってくる。
ちなみに今回のお値段は、乗車券が2人で63ユーロ(1人め34ユーロ、2人め29ユーロ)、1等車指定2人分で別途6ユーロ。だいぶお値引き価格。変更及びキャンセル不可の条件付きで、飛行機の早割のようなものが効いているっぽい。

検札が来る前、つまり乗車直後には、指定した乗車区間が座席上の棚部分に表示されている。周囲を見渡すと、なんと終点まで乗り続ける人も。ミュンヘンまで始発から通しで乗るとなんと7時間半弱。すごいなー。きっと飛行機がお好きではないのだろう。

そんな1等車の居住空間はこんな感じ。

旦那さんでもひろびろ足元。新幹線よりわずかに狭いくらいかな。座席間の下部には電源コンセントも装備(もちろんヨーロッパ標準の C タイプ)。

お席でごはんも可能。実際、前席のおばさまはおかずやコーヒーを頼んでガンガン召し上がっておられた。

さらに全クラス共通で Railnet と呼ばれる「無料 Wi-Fi 兼各種情報サービス」が利用可能。外部のネット閲覧にはほぼ使ってないのでさておき、専用サイトは新聞雑誌動画に旅程表、加えて現在地&速度表示と、もはや機内エンタメ並み。Railjet の名は伊達じゃなかった。

もうひとつのお楽しみは後半にとっておくとして、しばし車窓を堪能しよう。

ちょっと郊外に出ると果てしなく農業地帯になるのはヨーロッパの仕様です。

陸や空の交通手段が発達してもなお、ドナウを通じた水運は一定の重要性を保っているのだろう。と、海辺にあるような大きなクレーンを横目に。

途中停車駅のうち、ウィーンとブダペストの間くらいにある Győr という街はひときわ規模が大きく見えた。延々と畑の中を走ってきた後だと余計に。

うわ、あの案内表示パタパタだ。市内では観なかったから、やはりこちらでも昭和の名残的なポジションにあるのかな。

そしてしばらく行くとまた広い景色ばかりが続く。時折広がるひまわり畑が、目を楽しませてくれる。でもあれは花というより種の油が目的なんだろうな。たぶん。

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