欧羅巴交響曲 I プラハの夏 (16) Praha hlavní nádraží : 1

やっと梅雨明けたかー。と思いきや、例年こんなもんだった感も過去の記録からうかがえる。それより最近、だらだら降らずに一気にどばーっと降って即終了パターンが多くて。やっぱりちょっと亜熱帯化してますかね。
さてプラハですが、初日終盤はまた別の種類のモノに少々お時間を割いております。

しばらく移動して、降りた電停からちょっと公園の中を歩く。実を言うとこの公園、治安的な評判があまりよろしくなく、一刻も早く通過しようと速度を上げる旦那さん。まてー。と、それはさておき。

そんな公園があるのは駅前。陸路の一大玄関、プラハ本駅(hlavní nádraží)である。言ってることはブラチスラバ(hlavná stanica)と変わらんはずなのに、微妙に表現が違う。このへんがチェコ語とスロバキア語の差か。

実はここ、交通の要衝であるとともにアールヌーヴォー建築の代表例でもありまして。そうとも知らず、せっかくだから行ってみようと思って、ホーム階よりさらに上の駅舎まで行ってみたら、まあこのとおり。

見事な丸屋根に、しばし疲れも忘れていろんな角度からシャッターを切る。あとで外観もチェックしよっと。

では早速ホームに行ってみよう。構内に改札がない、ヨーロッパ標準タイプの構造。列車に乗らない我々も気軽に見学できる。

おっ、これはまた随分と背の高いことで。近郊タイプと思われる、オール2階建の City Elefant。日本で言うと Max みたいなもんっすね。それだけ人が乗るということか。

かと思えば、とんでもない骨董品感を濃厚に漂わせる、只者じゃない車両も。なんかこう共産圏の香りがする。

ひときわ多くの乗客を集めていたのが、こちらの黄色い列車。RegioJet という。駅と線路はチェコ鉄道(ČD:国鉄みたいなもん)から借りて、車両と運行業務は自前でやる、上下分離っぽいタイプの私鉄。駅に貼ってあったポスターから推測するに、おそらくは運賃がだいぶ ČD より安いんでないかと。

あちこちを観察していると、なんだか見覚えのある車両もまたちらほら。

おやおや ZSSK さんじゃないですか。そりゃスロバキアで観てるからね。

列車編成は1両単位でやりくりしているようで、チェコやスロバキアやドイツ(!?)の客車をごっちゃにつないだセットも目の前でできあがっていったり。

ホームをしばらく歩いているうちに、大屋根の外に出た。

いかにも近年つけたらしき綺麗な駅名表記。連続したかまぼこ屋根で複数のホームを覆う、この形状を観ると、ヨーロッパの典型的な駅って感じがするねぇ。

と同時に、ガラスを多用した開放感あふれるこの構造、絵になるし素敵だけど日本ではいろいろ厳しいなとも思う。主に耐震性と耐熱性の面で。

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