それらは西にある (1) 記念の装飾

なんとはなしに、今やっておきたくなったことがいくつかあった。
毎日目にしたり身近に走っている、関西の路線。きちんと撮っておかないと、予期せぬタイミングで幻になってしまったりすることがある。新幹線と同じように、普通に走っている時こそシャッターチャンスなのではないかと。
では撮りに行こう。彼氏さんも一緒にね。そんな7月中旬、3連休初日のお話。

朝。会社に行くより少し遅い時間に出ると、10時前に梅田へ着く。…暑い。陽が当たらないだけましだが、終端側は風通しが悪い上に、車両たちが遠慮なく熱気を出すので体感気温も高くなる。

とりあえず花越しに撮ってみたり。

熱気で側面がゆらゆらしている様子は、肉眼では非常に目立っていた。

茶屋町側のホーム端に立ってみると、さっきまでが嘘のような快適環境。風の有無は大きい。

振り向けば7本の車両がずらり。9本フルに埋め尽くした状態を観れる日が来るかは判らないが、これでも充分に壮観なもので。反対側を向いて、行き来する各線を撮りつつ待つ。

そうこうするうちに、この日のネタがやってきた。

実にいい天気。ニュースを観るまでもなく、この空に梅雨明けを確信していた。そんな中現れた特別な1編成。

会社帰りに見かけたことは何度かあったけど、ようやく一眼持ってる時に会えたよ。

開業100周年記念でラッピングが施された「100年ミュージアム号」。当初予定では6月に終わっているはずだったものが、ありがたいことに7月末まで延長された。と判ったので、最終日にあたふたするより早めに撮ろうということになった次第。

しかし、マルーン地にゴールドの飾り罫はすごく合うなぁ。

ドア周りもこのとおり。

100年号が入ったのは5号線。この時間帯の宝塚線は6号線を使っていない。一度だけ回送と称して「試運転」幕を出したものが入ってきたくらい。

そんな中、神戸線が埋まった。うまい具合に4世代が並ぶ。

おっと、そろそろ発車時刻。最終日を避けた効果なのか、撮りたい人はとっくに撮ったからなのか、同業さんは片手で充分足りる程しか見かけなかった。

各線から先発列車が出るのを見送った後、100年号は普通に「普通列車」として去っていった。

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