実録・おひとり様物語 渓谷編 (6) 野に散る葉のように

足尾の巻その2、お散歩コーナー。歩くの結構好きかもと思った。
しかし横浜に着いて気づいた。結局首都圏も寒いということに。室内で電気ストーブつけてなお寒いってなんなんだ。実家着いたらぬくぬく過ごしてやるー。堂本も観たいし。

■1130 足尾銅山観光 – 徒歩 – 1150 足尾

電光掲示板に気温表示が出てて余計冷えた。5度。昼前で5度。さーむーいー。ま、歩いてればあったまるでしょ。

真っ赤な通洞大橋を眺めて、さあ行こう。駅の近くに道があったはずだから、道なりに行けば多分着くだろう。てきとうに進む。そしてさっき降りた通洞を通過。…あ、待てよ。

これが夜中だったらねぇ。
そう、駅舎じゃない所に飾られてて撮れなかった通洞イルミネーションの、仮の姿。生で2回(往復分)観れたからよしとするか。

やはり、線路からそう遠くない範囲で、細い道が続いていた。ひなびた民家をいくつも過ぎて、そろそろ足尾駅かと思い始めた頃、謎の小屋を発見。

はて、なんでしょう。「指差確認」って2ヶ所も書いてあったから何かの設備だと思うけどなー。と首をひねりながら数十メートル進んだら、そこはもう駅だった。

そういや足尾って、昨夜謎の廃車いたよね。えーっと…と見回して、気づいた。
もう1組いる!

近寄ってみると、キハ35とか30とか書いてある。どこで使っていたのだろう。その謎は後で解けた。そして正面の窓に、存在理由のヒントらしきものがあった。

アートプロジェクト。今年の夏、そういうイベントがあったらしいことは、ポスターや車内のシールで知った。この車両もその一環で使ったのか。

ところで、だ。闇の中で観た方の車両にも近寄ってみたら、えらいことになっていた。

なにこの目を覆う惨状。思わず絶句。まぶしい青空との対比が余計に痛々しいぞ。
周囲の地面には、剥げ落ちた白い塗装の欠片が無数に散らばっていた。開けっ放しの扉の奥に見えた、青い方の車両の内部は荒れ放題。希少性の有無って点はあるにせよ、てっぱくで愛でられる車両あれば、寒空に打ち捨てられる車両あり。ちょっと哀しい。


そんな廃車を、わたし以外にも撮る人を発見した頃には、昼の間藤ゆき到着時刻が近づいていた。冷えてきた身にはありがたいタイミングだ。

最後に足尾駅舎。しかし、鉄子の旅のパンフ置くのは狙いすぎだと思う。
では、間藤折り返し以降の話は次記事に譲ろう。残り行程が1回で収まるか微妙な分量。がんばるよ。できれば実家帰る前に全部上げ…れるかな…。

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