湯けむりと陸蒸気 (3) 深度探検486・後

昨日から仕事の方がいろいろ急展開。忙しいのはありがたいが、慣れない段階だとプライベートを削らないと追いつかないのがなんともはや。そのうち落ち着くはずなので、ふんばり時の今きちっとやろう。
なわけで土合に潜った話の続き。

でだ。ここまでしてたどりついたホームとはどんなところなのか、ちゃんと観ておこう。階段の先の通路を少し行くと、ホームのあるトンネルに出た。

なんだこの秘密基地感。薄暗さに加え、湿気による霧も相まって、なんかこう日本じゃないみたいな。

現ホームは昔あった通過線をつぶして作ったものらしいが、まあここならこの細さでもキャパオーバーになることはあるまい。多分。
電車は当面来る気配がまるでない。とはいえ、せっかくなので、駅名標をバックに記念撮影しておいた。あいぽんでの自分撮りは楽でいいね。

さてと。降りてきたからには、やらねばならぬことがある。
そう、降りた階段は登らなければ車に戻れない。下りは下りで膝に気を遣うが、上りは単純に体力使う。が、がんばりましょう。

普通の駅なら 400m って言われてもまあそんなもんだよね程度なところ、ここでは重みが違う。その大半が階段でできているわけやし。

下りも上りも似たような絵になるってのを差し引いても、体力的には淡々と登るだけでせいいっぱい。日常の運動不足を思わぬ形で痛感しつつ、上をめざすこと数分。

ようこそだって。電車で着いていきなりこれだったらがっくりだよなぁと思ったり、しかし登山客にはこのくらい序の口なのかもしれないとも思ったり。
ただ、これで終わったと思ったらちょっと間違い。

ここまで 462 段。でも改札からのトータルは 486 段。最後の最後にまだあるよっていう。そら「がんばって下さい」とか駅に似合わないこと言うわ。

はい、がんばります。まあ後ろを思えばこのくらい。ねぇ。ふぅ。

こうして、ぜーはー言いながらどうにか地上に戻ってきたのであった。

百聞は一見に如かずとはよく言ったもので、ここの複線化の無茶っぷりは身をもって実感できたのではないかと。

ホームの雰囲気も含めて概ね昭和臭濃厚な空間にあって、都心と同じ仕様の案内板だけが妙に異彩を放っていた。

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