小京都をさすらう (3) 曲線を制覇せよ・後編
22 Jun 2009
一応高山市内とはいえ、タイトルに反して観光らしい話が微塵もないのは、そういうのは昨秋にやってるのと、今回は撮ることしか頭になかったのと両方。そんな高山本線どっぷりの午後の巻。
駅とカーブの間にある A コープには、昼食ネタはほとんどなく。クッキーと野菜ジュースとヨーグルトで間に合わせ、現場に戻る。
内側から再開。12号は6両。ちょっと雲が増えてきたかな。
続いて9号。下りは遠くから真横で車両数を確認できるので、4両に合わせて立ち位置を変えてみた。あっ、すれすれで何かひっかかってる…。コンマ数秒の粘りが足りず。
踏切の傍らに勾配標。一ノ宮の駅へ向かう方が「6」。裏は撮り忘れたが「20」。そんな上り坂の上にもうひとつ踏切が。ちょっと行ってみるか。
歩くこと10分少々。あら、いい眺め。ひだに加えて久々の各停が来る頃なので、アングルを探りながら待つ。やがて鳴り出す踏切。
駆け下りてゆく2両編成。
5分後、その各停と駅で交換したであろう14号が、力強く坂を上ってくる。推定7両。そこの木が残念すぎるが、望遠がないので風景の奥行きを優先したらこうなった。
どうしよっかなー。次の上りも長いはずなんやけど、正面からカーブで綺麗に撮れる場所はなさげ。もっかい下に戻って考えるか。と、田んぼの横をのんびり歩いていたら、遠くで踏切の音。あれ。何か時刻表見逃してたかな。真逆光の中、急いで構える。
そっか、各停どうしの交換もあったんやね。ってよく観たら最後尾が。つくづく詰めが甘いな今回。
さて、最初の踏切。まもなく下りのひだが来る。時間の関係上、下りはこれがラストチャンス。坂を下りてくる側面を数える。11号は6両か。よーし。
すいません。ちょっとビビって余白とりすぎました。でもやっと全体まともに入ったよ。
最後に撮れるひだ、上りの16号(36号併結)。悩んだ末、外からゆったりと狙う。踏切が鳴り、レール伝いに走行音が響く。駆け抜ける姿を横目で数える。8両。朝の5号から富山方2両を取った状態か。
列車は悠然とカーブを過ぎ、長い坂を勢いよく上って消えた。
ところで。最後にどうしても各停で撮りたいシーンが少々あるんだよな。駅に戻ってひと息ついて、急いで戻るは小さな橋の上。
宮川にかかる鉄橋をゆく下り。
そして、すぐそこの田んぼの前をゆく上り。
両方とも、朝通りかかった時に気になっていた箇所。こののどかな感じが欲しかったんだよ。
ほぼ狙い通りに収め、レンズキャップをつけた瞬間、レンズフードに小さな水滴が落ちた。なんというタイミング。雨は高山市街へ戻るバスの窓を濡らし、宿へ向かうタクシーのフロントグラスを激しく打ち付けた。たまたま17時に両親と合流する予定だったとはいえ、本当にギリギリで乗り切ったんやな。
以上、6時間耐久ひとり撮影大会でした。同性の同業さんが少ない理由を改めて痛感した、てのが第一の感想だったりして。とはいえ、縁ある地方で非電化単線の魅力に改めて触れて、超楽しかったのは間違いない。
Comments
こんにちは。
確かに女性の撮り鉄さんは、皆無と言って良いですね^^;
一度だけ、大砲を持った方を東京駅で見かけた事がありますが・・・。
どちらかと言うと女性は乗る方がメインの方が多いようですね。
非電化路線は架線の影や柱を気にしなくていいのが良いですよね。
こんばんはです。
去年の博総イベントで一眼使いのお姉さんが数人いたものの、
それ以外で見かけた記憶がほとんどありません。
わたしも元は乗る方が主軸でしたが、なぜかこちらに
転んでしまったのは…前世は男だったのかなぁと思う時がw
電車の障害物の多さに慣れたからか、この自由さは新鮮ですね。
架線がないと、車両の上がすっきりするのも嬉しいです。
こんばんは。
私も女性の乗り鉄さんはときたま見かけますが….
女性マイラー程は見かけないですね。
先日、東京駅のホームでフイルム一眼で撮ってはった方がいましたね。
話を伺ったら….何度か東京-博多と500系(無論ロザ)に乗りはったとか、まだ西鹿児島まで行ってた頃のはやぶさに乗りはったとか….
なかなか強者のお話を伺いましたが….
こんばんはです。
マイル修行の場合「お得」な所が女心に訴えるのかもですw
500で全区間ロザ乗り通し…羨ましゅうございますorz
今なおフィルム使いという辺りからして、かなりのベテランさんの
ように思えます。わたしもまだまだひよっこだなぁ…(遠い目
しかし、虎さんはやはりレアもの遭遇運をお持ちのような気がw
こんにちは(゚Д゚)ノです
女性の撮り鉄さん、意外と居てはりますよ。有名どころでは矢野直美さんかなあ。
新幹線をメインに撮っている女性も
数名お知り合いがいます。
エクスプローラに投稿される女性の方も多いですよね。
傾向的にはEverfieldさんと同じく500系にゾッコンなようで…。
男女を問わず惚れさせてしまうなんて500をデザインした方も冥利に尽きますね。
こんばんはです。
あ、そういえば!博覧会で女性のお名前ちらほらありますね。
矢野直美さんの著書も店頭で見かけたような。
現場であまりお会いしないのは、
わたしが撮りに行くタイミングが他の方とズレているのかも^_^;
つくづく500はモテますねぇ。
今後、彼(?)の人気を引き継げる後輩は誰になるのやら。
公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。