ちいさな駅の古今東西 (1)

どうも落ち着かない。…もしかして、撮らないと調子が悪くなる? なんやそれ。重症やな。仕方がないので解消しに行こう。こないだ近くに立ち寄ってからずっと気になっていた、かつての住処の方へ。

甲子園口。摂津本山同様、地味だけど歴史を感じる駅。

これはわざと判りづらい角度から撮ったけど、ちょっと左を観れば劇的変化は明らかだった。長らくバリアフリーから果てしなく遠いところにいたこの駅に、とうとうエレベーターがついた。ついでにホームも移動した。
それをずっと車内から観るばかりで、一度も降りる機会がなかった。だからわざわざ観に来たという次第。

南口に迂回して、入場券で早速中へ。

おおお。通路のどてっ腹に風穴が。ここが全部壁だったのに。まるで別の駅のようだ。以前と変わらないのは、2番線の存在感がやたらと薄いことくらい。

では、新しい東側の階段を昇ってみよう。

明るいなぁ。壁と天井の継ぎ目を斜めに繋ぐと、照明の届かない部分が大幅に減ることは知っていたが、これは実に顕著な効果。
ここだけ観るとバリアフリーの欠片もないが、この階段の右側に1番線へのエレベーターがある。

上がったのは1番線。いかにも最近の西っぽい屋根。さくら夙川や甲南山手との違いは「広い」ことくらい。だから電光掲示も幅広バージョンが使えたのか。


大阪方の端っこに行ってみた。雨なので屋根の外には出たくない(カメラが濡れるから)が、晴れてれば1〜2名様限定で下り列車が撮れそう。
それより、そこの数字が気になる。12両編成停める気か。まさか快速停車駅に昇格…はないな。隣も快速停まるし。きっと95年の「新快速住吉ゆき」みたいな非常事態に備えたんだろう。ということにしておく。

続いてホーム中央付近へ。エレベーターの前に立つとこんな感じで、以前は絶対観れなかった階段の後ろ姿が。

なんかもうプレハブのような屋根と壁だが、そこを安っぽいと叩くより、昇降経路が増えたことを前向きに評価すべきか。
絶対に近づけない通過線を、はくとが突っ切って行った。


従来からあるホームの乗車目印も書き換えられた。というか、古い方にシール貼って隣に新しく書いた状態。貼り方がぞんざいだというツッコミはしないでおこう。
「6」だった付近が「2」だから、約4両分東にずらしたことになる。従来は8両まで許容範囲だったんで、さっきの「12」とも辻褄が合うね。

とまあ、派手に生まれ変わったホーム。でも、変わらない部分もちゃんと残っていた。その話は次回。

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