ほりでい奥多摩 (4) 今に残る絵

明日から連休ですなぁ。とはいえ来月に遠征が控えているので、この3日間はあまり頑張りすぎずに近場で楽しむ方向になりそう。とりあえず直近の課題としては、早くバリウムさんと完全決別したいところ。でないと外出も気を遣うからねぇ。
まあそれはともかく、青梅線の旅は後半戦へ。

2つのイベントを満喫後、滝本の駅で「麦切り」をいただく。この界隈でもっときちんと食事をとっておけばと後で惜しむことになるのだが、まあそれはそれとして麓へ戻る。

というわけで改めて、こちらが御嶽駅でございます。
先程着いた際、乗り継ぎ相手のバスが今にも出そうだったので、撮影より乗車を優先した。ケーブルカーに乗るまでの記述が駆け足だったのはそれが理由。

やはり神社を意識してのことか、なかなか立派な屋根。出入口の小屋根も妻面や鬼瓦の細工が丁寧。奥に見える駅名看板も重厚さを引き立てる。

およそ線路沿いに流れる多摩川。特にこのへんは御岳渓流と呼ばれるらしい。多摩川というと二子玉や六郷辺りのだだっ広いイメージしかなかったが、上流はまるで異なる表情を持っていた。カヌーやラフティングが行われていたのも納得。

そこからまた電車に揺られることしばし。

これが青梅線の終点・奥多摩。いかにもロッジ風のおしゃれな駅舎が目を引く。
で、トイレに寄って速攻改札内に引き返す。

えぇ、今回は青梅線制覇が第1目的でしたがなにか。首都圏周縁部の支線は広範囲に及ぶので攻略も楽ではない。南武線とハマ線があとひと息、それ以外はまだまだ手薄だからねぇ。

復路はまず最初に、個人的な希望で下車。

鳩ノ巣。駅舎とそれに隣接する上屋は塗り直されてこそいるものの、いずれも戦中のものがそのまま残っているという、地味に貴重な物件。前者は昭和16年、後者は17年と銘板が残されている。
観にきたのはそれではなく、駅から少し歩いた場所。

小さな川を渡る素朴な高架。かぶりまくる電柱と電線。はっきり言って鉄道撮影に不向きなこの場所へわざわざやってきたのは、とある写真のためだった。

ちょうど15年ほど前の日付が入った、写ルンですクオリティまるだしの1枚。

社会人として最初に入った会社では、同期との交流が盛んだった。この写真は、その面子でバーベキューに出かけたときのもの。数台の車に分乗して向かったまではよかったが、我々の車だけ渋滞に巻き込まれて到着が大幅に遅れたのも良い思い出。
その後、わたしはたった1年で会社に愛想を尽かし、今はもう皆どこでどうしているやら。社外の無料サービスで作った、同期専用メーリングリストも掲示板も自然消滅したきり。見限った会社本体も、同業他社に吸収されて消えたらしい。

と、そんな昔話はさておき、これが具体的にどこであったかは長年忘れていた。が、「奥多摩方面のどこか」といって旦那さんに見せたところ、グーグル先生等を駆使して見事に特定。鳩ノ巣駅すぐとわかったので、今回のコースに組み入れてもらった次第。

「15年ぶりだな」「あぁ」というアレである。
車両は E233 に、高架は半分だけ塗り直され、路面は普通の舗装に。確かに差異はあるが、それ以外は高架奥の建物を含めてほとんど変化なし。15年は長いようで案外短い。

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