Review – TM NETWORK : ETERNAL NETWORK (1) / 2004.09.30

さて、まずは本の方から読んでみましたので、長々と感想文いきます。まったく遠慮なくネタバレ放題なので、読むのを楽しみにしてる方は観ない方が賢明かと思われます。
タイトルの日付が先走ってるのは、本の奥付にそう書いてあったからです。

しかしこの本、書籍部分と DVD 台紙を薄めの厚紙(日本語へん)で覆ってるって構造なので、扱いが難しいです。ばーんと開くと製本ぶっ壊れそうな気がして、恐る恐る開いてます。とはいえ、昔 Rojam から3冊出たやつよりはしっかりしてると思います。真っ当な出版社の製品なのでそうじゃないと困りますが。
なお、最近のわたし的優先度の関係上、カテゴリ違いの話(=大ちゃんネタ)がどうしても顔を出すと思われますので、そこは念頭に入れて読んでくださいまし。

以下、「*」の後ろの数字がページ数です。

* 004 20th MEMORIAL PHOTO GALLERY

基本的には、3人セットの写真とか、ソロ写真まとめとか、そういう単位で見開きでまとまってるんですが、一部時系列がめちゃくちゃです。85〜6年とおぼしき写真の隣が90年とか。
で、これいつのかなぁ…終了前のソロの頃だと思われるそれぞれの写真のすぐ次に、つい最近の「撮りおろし」ソロ写真が。えーと、年月の流れを感じました。とりあえず先生、あごの先だけひげ残すのはかっこいくないです。

* 037 REHEARSAL REPORT 01 at SHIBAURA STUDIO 2004.6.19

わかってはいたんですが、やっぱりてっかんはてっかんですねー。TM の話なんだから「TK」って呼称はやめていただきたかったところです。
まあそういうちょろりとした文章の上に、リハ写真の細切れがどっさり。おぉ、先生がキーボーディストの仕事してますよ。そしてひとり髪色の超目立つ大ちゃん。

* 045 REHEARSAL REPORT 02 at SHIBAURA STUDIO 2004.6.20

べーやんや先生に遊ばれたおしてる大ちゃんが笑えます。そうか、その最新携帯で張り切って写日記更新してくれてたんですね。しかしそこへ最初に保存されたのが、べーやんの手描き入力「う」って。

* 053 REHEARSAL REPORT 03 at NIPPON BUDOKAN 2004.6.24

ほとんど暗譜してる大ちゃん&北島さん、流石です。PA スタッフさんに尋ねていた「緑と赤のスペクトルの違い」が虹シリーズに生かされるといいですね。
ていうか、大ちゃんの記述多すぎですよこれ! 会話の相手が北島さんか PA の志村さんかウツか木根さんか、って違いだけで随所に顔出してます。何故でしょう? てっかんだから?
ところでこの章の途中にサポメン紹介が挟まってるんですが、唯一カメラ目線のべーやんの表情が最高です。

* 062 LIVE REPORT 01 at NIPPON BUDOKAN 2004.6.24

みんないい表情してるんですが、一枚だけ、先生をシンセブースの下方から撮ったために生首状態になっちゃってるのがありました。目つぶって上向いたところにライトがあたって闇に浮かんでます。こわいって。
そしてこの章のラストで、GREEN DAYS の歌詞が一部判明しました。「生きれる」か「言い切れる」かで意見が割れていた(と思われる)例の箇所は「生きれる」です。

* 073 REHEARSAL REPORT 04 at NIPPON BUDOKAN 2004.6.25

べーやんがニンニク注射打って熱をごまかしてますよ…。ほんとおつかれさまでした。それでもツッコミの機会を逃さないのは流石と言うべきか。
あ。先生がかぶってる帽子に黒耳ねずみが。そしてなにげに虹の宣伝が混じってるし。でも実際こういう会話が此処で交わされたんなら、GREEN DAYS の時の MC で木根さんから「7枚連続」が出たのはその影響ですね。

* 082 LIVE REPORT 02 at NIPPON BUDOKAN 2004.6.25

わ、ウツの表情が超充実してますよ。ちょうどモノクロページなのが惜しいです。しかしこの章の写真って、オフショットすれすれのブレまくりのものが結構混じってたりします。
先生が虹ネタを知らなかったのは、楽屋が別だったせいなんじゃないかという気が…。

* 096 TAK MATSUMOTO SPECIAL COMMENT

うおっと。突然特別待遇ですよ。さすがまっちゃん。
「ダンスの練習にしても、本来なら木根さんや僕はお呼びでない」には笑わせていただきましたです。
ただ、20年前と比較して「音楽自体の量質とも上がってる」というのは、どっちかっていうと上下の差が開いたってことじゃないかと、わたしは思ってたりします。

* 098 2004 MEMORIAL PHOTO GALLERY

ウツはあと顔だけでも、もうちょっと絞れたら全然観れると思うんですよねー(失礼)。
先生は、あぁ、芝生だな、っていう…。要は事前コメントムービーと同じ場所です。
という感じで、一番ミュージシャン然としてるのは木根さんかも。横にギターが置いてあるせいじゃないのかっていう話もありますが。

* 115 TAKASHI UTSUNOMIYA MEMORIAL INTERVIEW

なんか前半、どっぷりスポーツネタに花が咲いてます。てっかんがそっちへ振るからか。
あとは MC の量とかキャラとかの話に。「克ちゃん」の声がでかいのは確かにそうですね(って声聴いたこと1回しかないですけど)。
7days のイヤモニの音、聴きたいですよー。
ところで「(ソロの場合)望まないこともときにはやらざるを得ない」って読んだ瞬間、あのラジオとかの変なタイトルが脳裏をよぎったんですが。誰なんでしょうあれ命名したの。

* 131 TETSUYA KOMURO MEMORIAL INTERVIEW

「今やってる音楽も、サッカーの映像と合わせても、全然不自然じゃない」かどうかは…どうなんでしょう。個人的にはちょっと微妙。
ていうか、下記のくだり(ものすごく同意なので長めに引用)はいいんですけど、

CD に代表されるパッケージという形態の総売り上げ額が300億円以下だったり、一企業以下になっちゃえばいい。別に厭世的なわけじゃなくてね。そうならないと、目が覚めないから、音楽業界に居座ってる古い頭の人たちの。来るべきハイ・スペックを理解していないと、クリエイティブな活動ができない時代なのにね。いまだに枯渇しているマーケットにしがみつこうとする発想には、未来が感じられないし。僕はネガティブだと思うよ。

うん、よくぞ言ってくださいました。ぱちぱち。
でもね、それがなんでサッカーのイメージに繋がるのかがやっぱりわかりません。

「三人で楽しめる企画をもっと見つけたいよね」ほぅ。見つけてくださいね。先生の口約束ほどあやういものもないですが(こら)。

* 147 NAOTO KINE MEMORIAL INTERVIEW

「声を大にして言いたいんだよね、”まだまだ続く20周年”(笑)」。うぅ、頼もしいお言葉でございます。実態はさておき。
前半は歌詞の位置づけについて。その後ボイトレの話とかしてたはずが脱線して「有名人の方々は、学校の先生になってほしい」とかあらぬ方向へ。木根さんが先生だったら通うかも。
あと、終盤にさっきの先生の話とかぶるところがあったので、こっちも引用。

音楽の配信だったり、CD-R へのコピーだったりが一般的になってきたら、やけに権利ばかりが問題視されるようになってきたと思うんだ。当然、楽曲を作る僕らにとって権利は大事ですよ。ただ、僕ら作る側は忘れちゃいけないと思うよ、歌の重さを。
(中略)
僕自身、音楽との出会いによって、人生が変わったわけだから。歌や音楽には、それくらいの力があると信じてるから。そういう歌ってものを作っているんだって意識を持ってやりたいってことかな。

曲作る立場のひとからこういう発言が出るのは、とっても嬉しいですね。

* とりあえず本の総評

7500円相当かどうかは DVD 観てみないと判断つかないですが、予想してたよりは読み応えありました。写真もそこそこ入ってますし、全編執筆がてっかんであることさえ気にしなければ、個々の発言には(流石に全発言が創作ってことはない…でしょうきっと)結構おもしろいものもありますので。
なお、予約しなけりゃ買えないという代物だったので今後の入手はきわめて難しいですが、もし探してみる場合、大ちゃんネタやまっちゃんネタのために買うほどではないかと。わたしはベースに TM がある上での大ちゃんかけもちだから問題ないんですが。

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