Review – 木村由姫 : First Season / 1999.08.25

突然ですが、万博ツアーに備えて仕入れたラインナップから1枚出してみました。
いや、実は昨日から、既に散々聴いたあるアーティスト(名前は伏せますが、TM や大ちゃん系ではありません)の CD ばっかり立て続けにかけられたもので、途中で気持ち悪くなってしまったんですよ。
それで今日は朝からお口直しを誓っていたのです。

となったら大ちゃん系に決まってるじゃないですか。由姫ちゃんは最初に買った 3rd がかなり大当たりだったので期待大です。

01. Deep Sky Heart
時折歪ませた音と高速感あるアレンジのせいか、どっちかというと Iceman あたりを思わせる B メロまでのシャープな雰囲気。そこから、いかにも大ちゃんらしい展開のサビで一気に明るい空気へ抜ける感じがすっごく気持ちいいです。

02. Happy Make 〜weekend mission〜
access 第一期の砕けた系の曲の、女の子バージョンとでも言いましょうか。こういう可愛さのある曲が女声ボーカルだと、やっぱりはまりますね。

03. BAD BOY!
おなじみのきらきら音に混じって、あえてチープな音色とリズム隊が顔をのぞかせてます。そこはかとなく漂う80年代っぽさがたまりません。トミフェブよりも打ち込みを超リッチにした感じかも。

04. 幸せへの痛み
おや、こんなところに作曲木根尚登が混じってますよ。言われてみればメロディの上下のしかたが木根さんちっくです。さりげなく哀しみを含んだ透明感のある明るさが心地いいですね。

05. Windy scene
タイトル通り、爽やかな風が吹き抜ける夏空っぽいです。そのせいか、どことなく trf っぽくもあります。サビの前向き感は今も昔も健在ってことがよくわかります。

06. PINK Graduation (Album Mix)
アレンジに関してはシングルバージョンとの聴き比べができないのが残念ですが、ちょっとブラックコンテンポラリー風味(使い方間違ってたらすいません)のメロディーラインが新鮮。

07. color leaves
ここまで比較的速いテンポのものが多かったということに、このミディアムチューンでようやく気づきました。なんかリゾートっぽくもある…と思ったのは、全体的に軽やかな音色と、イントロ等のシーケンス(先生の “Hit Factory” 1曲めイントロと似た感じ)のせいでしょうか。

08. 何故…
おぉ、これも木根さんですね。こっちは作詞も兼任で、メロもしっとり木根バラしてます。
しかし途中でふと気づきました。パッド音あたりのなにやら一部の特徴的な2〜3音に、どこかで覚えが…なんかこう TM 終了曲のような…と思っていたらちょうどそこへ歌詞が「ナイフの様な夜」…2人揃って確信犯っすか!

09. Fall in YOU
終盤に来てしっとり系から一転、力強いナンバーで気分が引き締まります。どことなく男気すら感じるきっぱりとした曲調。系列で言うと西川くん寄りでしょうか。

10. Summer Rain
デビューシングルということでわりとあちこちで耳にしたので、ちょっと懐かしくなりました。これからの季節にいい感じ。でもサビ以外をあまり覚えていない自分にびっくり。
アルバムの中で聴くと、この曲実はかなり「浅倉節」抑えめですよね。きらきらを軽くセーブしてるというか。最初の曲ということで、すっきり感を重視したのかも。…それでもついコーラスの方まで聞き耳たててますけど。

総評:
やっぱり大当たりでした〜。最初はただ聴くだけのつもりが、すっかり乗り気になってレビューのためにもう1回聴いちゃったほどですから。
見慣れない作詞家さんが数人混じりつつも、基本的にはいつもの大ちゃんワールドなんですが、木根さんとのコンビはまた違った良さが出てきておもしろいですね。また一緒に誰かの曲作ったりしませんかね。
あと音とは関係ないですけど、歌詞カードの写真が異様にかわいいです。特にど真ん中の上目遣いのショット。中古にしては保存状態が素晴らしかったのは、その写真の成せる技でしょうか。

Like
Share

公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。