非常事態の街を眺めて

個人的な好みにより、SNS ははっきり用途を使い分けている。水色のとこは情報収集用、青いとこはお友達用。映えるやつは投稿目的としては性に合わず、閲覧用に維持していたのだが、結果的に正解だった。ささくれだった時勢にひとすじの光。
さて今回は月初のちょっとした外出のお話。

最近、腰痛などが寝ても治らなくなってきた。そういえばベッドのマットレス、定位置が綺麗にへこんでいる。結婚当時に買ったから使用歴約10年。もしかして、寿命?
そこで向かったのは、南港の ATC にある著名な家具屋。て、アーロンチェアの修理でお世話になった大塚なんで伏せるまでもないか。なんせ寝床は人生の3分の1を過ごす場所、安物買いで身体を傷めては元も子もない。ちゃんとしたメーカー複数の比較ができる店って限られるんですわ。
寝具担当氏についてもらい1時間以上かけて検討の結果、従来よりやわらか寄りの商品に決定。身体の凹凸を受け止めてくれる感が増したため、ほんのり予算超過してでも買った甲斐はあった、というのが現時点での感想。多分そのうち枕も買い換える。

という買い物の最中、担当氏が雑談にて発した言葉が印象的だった。
「人少ないですねー、ゴーストタウンのようです」
確かに少ない。おやつ時のカフェすら閑古鳥の大合唱。ポケモン初期の混雑っぷり(天保山に次いで人気だった)しか記憶にない自分、標準人口は知らんけど、絶対数として少ないのはわかる。そもそも ATC 界隈って箱物行政挫折の典型例で、見栄えの割に有効活用されてないのを差し引いてもね。

買い終わった時点で直帰してもよかったんだが、ふと気になって、最寄り駅・トレードセンター前を挟んだ対面にある建物へ。

さきしまコスモタワー。かつて WTC と呼ばれた、これまたコケた箱物。大阪府が買い取ってサブ庁舎となり、低層階にホテル、そして最上階に展望台がある。「これを逃したらもう来ないかもしれん」との旦那さん見解に背中を押され、寄っていくことにした。なお入場料は、JAF 割でまさかの25%オフ(800円→600円)。

我々を待ち受けていたのは、別の意味で非日常空間だった。

ほぼ無人。厳密に言うと数人はいたことが後に判明するも、その程度。まず受付からエレベーター、さらに展望フロアまでのエスカレーター、係員以外の人間は見事なほど皆無。ひえー。担当氏が言ってたのはこういうことやったか。

客を迎える準備だけは整えてあるのが、逆に物悲しさを漂わせる。

それはさておき、めっちゃ高い(物理的に)。それもそのはず、関西ではハルカスに次ぐ高さの 252m。映り込み控えめで真下まで見えるように、上方へ傾斜した全面ガラス窓。よく見える分、スリルも半端ない。

ガラガラなので、好きなだけ見放題。薄曇りな天気のおかげで、逆光も気にならず。せっかくなのでじっくり拝見。

中ふ頭駅に隣接するニュートラムの車庫。ここ数年で旧車を置き換えた 200 系が並ぶ。

ATC はフェリー「さんふらわあ」の発着ターミナルでもある。

神戸もだいたい見える。あっちの夢洲が5年後の万博予定地。足元は結婚式場らしく、このあと風船が飛んでいた。

どでかいレーダーは船舶用だろうか。眼下にはコスモスクエア駅前マンションが並ぶ。

海遊館、なみはや大橋(右側の赤いやつ)、奥には梅田から阿倍野まで一望。

隣接するインテックスは、関西の展示会や即売会に不可欠な存在。そしてニュートラム開通と前後して開発されたニュータウン。
買い物のために来たのでカメラの持ち合わせがなく、あいぽんでの撮影にはなったものの、ここまで四方にわたって広範囲の街を見渡せるとは意外だった。他の展望台と比較してもコスパは相当いいぞ。

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