欧羅巴幻想曲 II ヴェネツィア、水の都 (25) Piazzale Roma
6 Aug 2019
連日のように賑やかなセミ御一行様。特に午前はクマゼミの天下。今朝パソコンの前にいたら、とんでもない大音量で鳴り出す。思わず探すと、止まった場所はまさかの「網戸の枠」。耳まで 1m もない距離。間近で聴くとあんなにうるさいのかー。
さてヴェネツィア最終日、旅全体としてもほぼ最終日のようなもの(翌日はほんとに帰るだけ)。
リアルトから2系統のふねで駅に着き、まずは午後まで不要な大荷物を預ける。同じ行動パターンの人も多いのか、先日よりもさらに長く20分待ち。引き取りも余裕持って来よう。そのあとトイレに行こうとしたら、2€硬貨しかないのに両替機が故障。だが、係員のおっちゃんに渡して「2人で」とアピールすると、2人まとめて通してくれた。係員の裁量は運次第(通じない相手もいる)。
朝から車両があれやこれや並んでいるが、とりあえず今日ここにいる間でないとできないことを優先しよう。またあとでー。
てことで、駅のおもてに出る。
ここはもともと教会でした、の痕跡は、真正面の床に埋め込まれた石板に記されている。
今日もいい天気。この短い滞在中の実感としては、午前はしっかり青空でも午後になるとだんだん曇ってくる傾向があるような気がするけど、降らなきゃいいのです。
駅すぐの立派な建物は、どうやらヴェネト州に関する公的施設の一種らしい。
1、2分歩くと、いかにも現代的な橋があらわれる。
コスティトゥツィオーネ橋。完成はなんと 2007 年、ヴェネツィア基準では超最近。その舌をかみそうな名は、イタリア憲法の周年祝いにちなんでズバリ「憲法」。ただし、設計した建築家・カラトラバさんの名をとってカラトラバ橋と呼ぶ人も多いらしい。おかげでいろいろ調べてたとき、橋の名前がコレだけ2つ出てきて混乱したわ。
あちこちにガラスを用いた実に現代的なデザインでありつつも、全面的に階段なのはもうヴェネツィア標準なのか。キャリーカート持って歩くのはつらいね。当初はリフトも稼働していたんだろうけど、現在は使われている様子があまりない。
そこそこの高さがある橋なので、ちょっとした展望台の役目も果たしている。
それにしても今日もやっぱりふね多すぎ。あっちもこっちも、水上バスからタクシーから自家用に業務用まで、ありとあらゆるふねがバンバン行き交う。大運河は忙しい。
橋を渡り終えたところに待ち受けているのが、本島で数少ない「自動車が入れるエリア」。
ローマ広場である。広場っていうかもはやバスターミナルにしか見えん。
本島への交通機関はいくつかある。当家のように鉄道で来るか、空港からふねで来るか、もしくは車。自家用車はここ周辺かもっと沖寄りに設置された駐車場へ。そうでなければ、ここにいるようなバスで来ることになる。結構な数の連接車がずらり並んでなかなか壮観。それを横目に当家はもうひとつ、近年になって増えた別の交通機関へと向かう。それが今日のメインイベント。
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