はこね夏づくし (8) 美を飾る森・1

ええかげん暑いので髪を切った。ついでにヘッドスパ等をつけてもらうことが多いのだが、メントール多めだったのか非常にスースー。それより、育毛系の店にありそうな「頭皮にカメラ当てて観るやつ」があってちょっとおもしろかった。最近のサロンにはいろんな設備がありますなぁ。
さて箱根、2日目に唯一寄った場所のお話。

お世話になった宿を10時頃に出て、まっすぐ登山電車の駅へ向かう。

近隣にある他の宿からも一斉に人が出てきたのか、ホームは既に盛況。そこへ颯爽と現れる非冷房車。あ、でもね、新車が試運転やってるってことは長老組もいつまでも安泰ではないから、乗るなら今のうちかも。
などと思いつつ、窓全開の車両で風を受けて揺られることたった1駅。ちょっとだけ歩いて、本日唯一のお立ち寄りスポットに到着。

彫刻の森美術館。ロゴのフォントで一目瞭然な通り、かの有名なフジサンケイグループの一角であるが、そのへんはさておき。これまで何度となく箱根に来ていながら観光らしいことをろくにやってなかったんで、大涌谷のように非鉄施設にも行ってみようというのが主旨。フリーパス提示で多少の割引(200円オフ)もあるし。

当初開いている発券窓口が少なく、日本語を使えないお客さんも多くて、列の進みは若干悪かったが、それでも10分少々で入場。エスカレーターを下り、登山電車の線路をトンネルでくぐると展示エリアに着く。

その名の通り、いきなりそこらじゅうに彫刻がごろごろしている。

ただ芸術というのは得てして凡人には理解不能なものであり、よくわからんものが滑空していても気にしてはいけない。

フジサンケイグループ(主にテレビ)のイメージにひきずられたのか、お笑い芸人が中に入っているような気がしてならない場合も、きっと気のせい。

敷地の奥へ進むコースが2つ。坂を下る方を進んでみた。

折からの強い陽射しを受けてきらめく、半透明のでっかい構造物。中に入って遊ぶのはお子様の特権。昔スーパーの屋上にこういうのあったなー。余談だが、このとき我々は偏光サングラスをしたまま撮影していたため、作品名「しゃぼん玉のお城」の通りに反射光が七色に見えていた。

旦那さんの足跡、ではない。しかし足跡があると追いたくなるのは万人共通のようで、実際これは順路案内の一環だった模様。

足跡に沿って森を抜けると、球体がこちらを見下ろしていた。影と自分が同化して、なんちゃって全周魚眼。

とりあえず一番奥まで行ってみようと、さらに歩を進める。

木材が組まれた構造物の内側は、これまたお子様専用の遊び場。それを見守る像。

丘を越えた先に、ピカソ館。おもてからはただの板に見えるが、背後の建物に多くの作品が収蔵されていた。この中は撮禁なので鑑賞に専念。ピカソの常設展示は国内でここだけらしく、バリエーション豊富な作品群はなかなか興味深いものだった。

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