欧羅巴行進曲 (46) 第三楽章/Regional Express 2523

さすがにこの時期にちゃり乗ると冷えるねー。もちろん上り坂では大いにあったまるのだが、ほぼ下りだけと言ってもいい往路はどうしようもない。次に乗るときは行きと帰りで手袋使い分けたい。
さて本日はブラチスラバから引き揚げるお話。

中央駅上空も、雲はまだ多いながら、着いたときよりも青い空が広がっていた。

実のところ、現地滞在時間が当初想定よりだいぶ短くなったのは、わたしの頭痛のせいだけではなかった。いや、2人ともトイレ行きたくてですね。昼食の店で借りるべきだった。トイレ見つけたら行っておけ、は至言。

というわけでまず駅地下のトイレへ。例によって有料(€0.5)なのだがちょうどいい硬貨がなく、旦那さんは窓口のおばちゃんに両替を頼んで利用。出入口はバーを押し回して通るタイプで、大きなキャリーバッグを詰まらせて難儀する人も見かけた。

ふぅ。えーと、直近のウィーン行き REX は10分後やね。それ乗ろう。

結局ひとこともスロバキア語が喋れなくとも過ごせちゃったのは、ある程度国際化された観光地だったことも大きいのだろう。駅にしたって基本フォーマットは大差ないし。

発車までのわずかな時間内にも、やはり目が行くのは「見覚えのない車両」たち。

EF13(戦時中の電機)を彷彿とさせる無骨なフォルムがたまらん、と、機関車萌えの旦那さん。

はしっこに置いてあったものは、警戒色を一部に施してある。検測車の類だろうか。

そんな中、ものすごく今時デザインな車両がいたと思ったら Talent だった。RegioJet という民間会社も、この駅には乗り入れているようだ。

さてと。乗り遅れたらあほらしいので、そろそろちゃんと乗りましょう。

今回も2カ国混結編成だが、せっかくなので乗り比べのためオーストリア車で帰ることにした。

内装は到着後にゆっくり撮ったが、さすがにこちらも綺麗。椅子の座り心地としては、ややこちらの方が良いように感じられた。そのかわり窓側のテーブルはついていない。そこを不便と捉えるかどうかは個人差がありそうね。

今回の車内検札はスロバキア側での1回のみ。ÖBB 車掌氏も通りかかったものの、そのままウォークスルー。必ずやるとは言わないが、毎回チェックされると思って真面目に買ってね、というのが信用乗車なわけで、確認頻度としてはそんなもんなのだろう。
頭痛のこともあったが、ゆっくり座るとここまでに溜まった疲労もじわり出てくる。復路はほとんど、荷物を守る体勢をとりつつうずくまるように寝ていた。

ウィーン郊外もだいぶ天気が回復してきた模様。

こうして、束の間の「異国」体験は終了。いや、ウィーンも十二分に異国なんだけど、一旦たっぷりと西欧文化に浸かった上での東欧だったから、その分だけカルチャーショックも大きかったように思う。

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