Sweet 10 Journey (1) 遊覧の親子鯆・1

カメラのセンサーにゴミついてた件、窓口に尋ねたら当日返却可能とわかったんで昨日行ってきた。いろいろやってくれるけど、おそうじだけだった時代に比べるとお値段5倍。どうせ修理対応も終了してるし、ほんとに掃除だけでええんやけどなぁ。
さて、10月豪遊キャンペーンのお話始めますか。年内完結目標。

伊丹入りしたのは昼前のこと。検温から保安検査を通って進んだ先は、大変身を遂げていた。

夏の長崎旅で出発日にギリギリ間に合わなかった、ターミナルの大規模リニューアル。初めてちゃんと使えるまでのインターバル2ヶ月は、短くて済んだと言うべきだろう。
今回も JAL サイドの利用。北側の制限エリア内では、おみやげショップ(よーく観たら BLUE SKY)と飲食店が軒を連ねる。

りくろーおじさん(カットケーキのイートインあり、少人数にもやさしい)や喜八洲(しお店も複数あるくらいだし妥当)などのおやつタイム系と、神座(関空にもあるし)や美々卯(さすがにうどんすきはなさげ)などの食事系。当家的にナイスと評価したのは「あの店」が帰ってきたこと。

たこ焼き屋だが一部界隈ではいか焼きが有名な「たこぼん」さん。両方注文のいいとこ取りで昼食は決まり。

遠征にしては珍しく初動がゆっくりなのには、至極当然の理由があった。

1日1便、昼過ぎにだけ飛ぶ天草エアライン。搭乗開始時刻が想定より早かったのは、人出分散対策かな。どっちにしろ昼前にならないと保安検査できないことに変わりはないわけで。手続きを受ける中で、これまで他社で経験したことのないフローに驚いた。

搭乗券、あらかじめ出力済。機械にかざすバーコードなどというものはない。さらに言えば搭乗者名簿も紙出力で照合。1フライトあたりの処理人数がどんなに多くても50人未満(定員48席)だからできる芸当。

定刻出発まで10分を切った頃、搭乗開始。伊丹では初体験となるタイプのプロセスに向かう。

小型機あるある「地上を直接歩いてタラップ使用」。前方にある開口部は荷物室で、人間は最後尾から。青空の下でのんびり待機する親子イルカは誰が観てもほほえましく、乗る前にカメラを向けるのは当家に限ったことではなかった。みぞか号の名は伊達じゃない。
一方、タラップ周辺にかなりの熱気が漂っていたのは想定外。エンジンの排気である。ブリッジ経由や機体前方からの搭乗では発生しない現象やね。

そしてこの後、我々はそのハイパワーそうなエンジンを擁した ATR 42 という機材の底力を見せつけられることとなる。離陸めっちゃはやい。地面から離れるのも早いけど、それ以前に滑走速度の体感がとんでもない。ターボプロップ機ってこんなんなのかー!

ようやく落ち着いた頃には旋回をひととおり終え、阪神間にさしかかっていた。甲子園や仁川競馬場も見える。

ほどなくしてドリンクサービス。熊本の JA が出しているみかんジュース。おいしい。あとは飴。コロナなご時世でなければお菓子がもらえたらしい。

真横でプロペラ回り続けてるのはしんどいかなと考えた結果、座席位置はこのへん。

もうひとつ驚いたのが、水平航行中でもずっと地上が見えること。天気さえよければあれもこれも見放題。

姫路や岡山では城を探し、広島付近では牡蠣と思しき無数の養殖場を発見。

大半の時間を瀬戸内海に沿って飛ぶコース上、広島・岩国・大分などの空港を確認。自分の搭乗機材が離着陸する以外の空港を、この距離感で観たことはあっただろうか。

やがて九重連山を越え、阿蘇北側の外輪山を眺めたら熊本到着。離陸の豪快な機材は着陸もまた豪快だった。滑走路北をスルーして市内を向いた状態からガツンと 180 度ターンを決めて即着地。小回りの効く機体ならではか。

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