街のひかり、願う幸 (2) 輝き広く

徐々に進める年越し準備。明日はさいたま帰省向けにおみやを仕入れに行くとして、今日のところは近所でそばを調達。スーパーでよさげな品を発見したんだが、なんと美々卯製。っておたくはうどん屋ちゃいますのん。まあ美味しければいいや。
なわけでルミナリエ後編どうぞ。

ゲートを抜けたら東遊園地。まばゆい区画に引き寄せられて進むと、これまた迫力の美しい空間が広がっていた。

毎年必ず設置してある小さなドーム、そして囲む壁。ピサの斜塔を思わせるタワーが何本もそびえ、まるで常設の建築物かのような堂々たる佇まい。

あまりにも横幅が巨大で全体を写すにもひと苦労。あいぽんパノラマ投入も苦戦。

放つ光量も相当なもの。ここで記念写真を撮る人も多かったが、ただ背景にするだけだと顔が真っ黒になってしまう。せっかく壁が3面あることを活かして、1面を背に、他の面からの光に顔を向けるとちょうどよく撮れた。
なお、ここの足元に水を撒いて水鏡を自作(水はそのまま放置)する輩が現れたと、後日報道が出た。冬の夜に屋外で水を撒く残念さもさることながら、ファインダーの中に理想を求めすぎるとああなるのかと他山の石な心境も強く。

と、そんながっかり話はさておき。

今年ひときわ力が入っているように見えたのは、兵庫県設立150周年も影響していたようで。

ゲート内で出会ったものよりは若干地味ながら、こちらにも募金箱。どの箱も電飾が仕込まれており、当家ではハコナリエと命名。箱を手にしていた地元の学生さん(後輩の可能性あり)ががんばって作ったものらしい。

希望の灯りが設置してあるエリアだけは、他よりも静か。

これがただのイルミネーションではないことを、こうして終盤に再確認。
受験前日、不動産屋を探して父と歩いたフラワーロード。1フロアがぺしゃんこになった市役所2号館も目にした。そんな建物も建て替え構想が作られ、いずれは姿を変える予定。ここへ訪れる人の中にも、震災後に生まれた世代が増えているはず。時が経ち、毎年「これから」を問われる催事だが、こうやって足を運ぶたびに思いを馳せる人間は必ずいるわけで。

せっかく神戸まで来たので、アレにも寄るとしよう。

すぐ脇に控える市役所1号館。展望フロアから見えることはだいぶ知れ渡ったようで、今年も大入り。じっくり撮影しすぎていつまでも次に譲らない残念な人をやり過ごしつつ、ベストポジションを順番に分け合う。

夜景の中にひときわ光を放つ足元。なんだかんだでもう21時半だが、まだまだ多くの人がいる。

モザイクの観覧車には KOBE の4文字も時折流れていた。

港を象徴する錨、神戸の市章、それに宝船。六甲の山肌を借りて、夜空に浮かぶ神戸らしいマークを見届けて、この日はお開きとなった。

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