祇園の為に鉦は鳴る (1) 天衝く鉾

どうやら世の中的には「1学期の終わる日」だったようで。大人しかいない当家自体にはまったく関係ないのだが、旦那さん曰く「電車が空くからうれしい」とのこと。確かに通学利用の乗客が多いんだよなぁ、うちの最寄り路線。
さてここからは先日の連休、久々の本格的撮影から。

もくじ

ごあんない

祭りの雰囲気を最大限に伝えるため、祭り参加者の方に対するぼかし等の加工は行っておりません。もし御自分が写っており、なおかつ掲載をご希望でない場合は、本記事コメント欄までおしらせください。

悪天候だったりライトな機材だったりが続いたため、一眼を持ち出すのは実に1ヶ月ぶり。最寄り駅からまっすぐ河原町方面へ向かい、動線を考慮して烏丸下車。地上はすでに大勢の観客であふれかえっていた。西の方に「主役」が見えたので、まずはそちらへ向かう。

四条通の1車線を埋めて堂々と設置されたコレは、山車ではなく「鉾」と呼ばれる。なかでもこちらの鉾は巡行で必ず先頭を務める長刀鉾。一緒にしたら怒られそうだが、先頭固定という意味では岸和田だんじりの宮本町と同じ特別ポジションか。

てことで、昨年断念した祇園祭。今年はちゃんと来ることができた。日本三大祭は伊達ではなく、2期に渡る長期間の開催なので、いっぺんに観るのは厳しいと判断。今回は「前祭」の「宵山」に焦点を絞っての鑑賞となった。

ともかく人出が多すぎて、本来の歩道は東行き固定。西に行く人は車道側を細々と進む。

鉾の前にはお酒がいろいろと。どうやら献酒の習慣があるようだ。

さらに目をその先に転じれば、まだまだ数多くの鉾の気配。山鉾(鉾よりちっちゃいのを山という)は烏丸以西に集中して建てられている。それらを見物すべく前進。

18時になれば四条通はホコ天化されるのだが、まだ16時半。車も行き交うし信号や横断歩道も機能している。ただ、明らかに人の数がとんでもない。日付固定の祭りが連休にかぶったらそりゃこうなるか。

こちらは函谷鉾。鉾のてっぺんに立つ柱のことも鉾というが、意匠は町によって異なるようだ。また多くの鉾には渡り廊下のようなものがくっついているが、その用途は後程判明する。

例によって車道側を通り過ぎていたら、鉾の乗り手の皆さんが紐状のなにかを手にしていることに気づく。

玉やふさのついた先端。これが何なのかも後程判明。

対岸の少し西へずれた位置に、また別の鉾。

こちらは月鉾。提灯にも「月」の字があしらわれている。

おっと、バスのお通りだ。比較対象物があると、鉾の最上階がかなり高いこともよくわかる。

乗り手の着物も町の個性を表す。おや、帯の模様が月の満ち欠けだ。粋やねぇ。

近年の京都は本当に浴衣民が増えたけど、今日はさらに倍な印象。

月に関連してか、屋根下にはうさぎが彫られていた。よく観ると亀も。うさぎと亀なのか月とすっぽんなのか。

Like
Share

公開から30日以上経過した記事のコメントは締め切っております。あしからず。