ご当地ふた大集合の「マンホールサミット」に行ってみた話。

世の中、たいていのことには愛好家がいるもので。どこの道にもあるマンホールのふたが趣味の対象として語られるのを見聞きするようになったのは、今世紀に入ってからかな。
そういった娯楽としての側面に、いかにもお役所らしく「下水道事業への理解促進」を名目として加えた催しが、年に一度催されていることはなんとなく知っていた。全国各地で開催歴があるらしいんだが、今年の会場が北摂民にやさしい立地だったのでちょっと覗いてきたよ。

当日はあいにくの雨。にもかかわらず午前中から賑わっていたようで、当家が到着した午後には限定配布物も終了。まずはメイン会場の体育館で、展示されている現物を鑑賞。

と、最前で目立っているのが1枚。まさかのモンゴル。交流のある島田市と、展示用に交換したらしい。めっちゃ派手。
それを筆頭に並んでいるのは、「事始め」をキーワードに集められた全国各地のふた。発祥の地や日本初など、どこの自治体にも多かれ少なかれそういうのがあるようで。

10数枚並ぶ中から、特にカラフルなものをチョイス。姫路城は日本初の世界遺産で、大牟田は炭鉱というか石炭か。他には、現地で設置されたのを記録済のまる子も、予備とみられる新品が来ていた。

その奥には、開催地特権で池田市のふたが4枚。線画にしたら全部同じって言わない。

地元自治体のゆるキャラをさしおいて観光大使にまでなった、チキンラーメンのひよこ。背景に阪急(登記上の本店が池田)・ダイハツ(本社が池田)・伊丹空港(ほんの一部が池田市域)等々、いろいろ盛った柄である。

片隅には、主催者が発行する「マンホールカード」も展示されていた。

そんなに各地あるんかいって驚く膨大な数。そしてどの柄もほぼ観たことない。日本も狭いようで広い。

実物ではないが、最近増えつつあるポケモンご当地ふた「ポケふた」のサンプルも。横浜以外は正直どれも大都市から遠いとこばっかりなのは、これ目的で来て欲しいからやね。

サブ会場は近くの公園。大阪府内と猪名川流域の自治体から持ってきた現物が展示されていた。なんせマンホールなので、雨でもそんなに支障はない。

こちらもカラフルなものが多く、中には風景画レベルで描き込みが細かい柄も。大阪市のは水色ベースの方が街中で多く見かけるところ、レア配色も出してきた。

花園は今年らしい旬ネタ。どの自治体も、なんとかして地域色を出そうとする工夫の跡が感じられる。

そして安定のゆるキャラ枠。かわいさで言ったら守口圧勝。
と、観るだけでもなかなか興味深いひとときであった。足元の悪い中、ウォークラリーで回る人も結構いたようで。

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