国づくりの国めぐり (1) 異彩放つ館
24 Nov 2021
当家は月曜休みにして週末4連休だったんだが、終盤から一気に寒くなりまして。寝る間際にもそもそと厚手の羽毛ふとんを出してみたら、ちょうどいいんだなこれが。外出時も秋物コートでは心許なく、そろそろヒートテックが欲しい感じ。冬っすね。
さてここからは、今年も開催した恒例のアレ=10月記念旅のお話を。
諸々検討の結果、今回は1泊2日でコンパクトかつピンポイントに楽しむ方向とした。決め手となった最優先目的は夕刻のお楽しみとして、まずは北西へと向かう。移動はすべて自家用車。今秋買い替えたクルマの本格実戦投入も兼ねている。
立ち寄ったのは大山のふもと、蒜山高原 SA。ローマ字表記すると Hiruzenkogen、ちょっとドイツ語っぽい。などとしょーもないネタを出しつつ、持参の朝食サンドイッチと現地仕入れのクリームパンをおいしくいただく。
旅行中はあまり天気がよろしくない予報であった。初日午前以外は雨の見込み。なので大山ビューは期待してなかったものの、高速の車窓から多少なりとも拝見。
大山が見えるってことは、鳥取県が目的地。と思わせておいてからの、まっすぐ向かったのは島根県。いや、過去の山陰旅で自分だけ未訪問に終わっていた著名スポットがあったんで。
松江城にございます。県庁の駐車場が、土日限定で無料開放されててありがたい。
かつて二の丸であったという県庁、大手門までわりと近い。正面から堂々とおじゃましまーす。
例によって、チラ見えを繰り返してすぐには天守まで行き着かないおなじみの構造。ここはまだ近い方か。
石垣を眺めつつ登ってゆく。えーと、こういう積み方は比較的古いんでしたっけ。綺麗に四角く切り揃えてない大小さまざまな石を、組み合わせてうまく積むやつ。
ともかく天守をめざそうとして、ふと足が止まる。なんか途中の高台に、城じゃない建物があるぞ。
てかなんでここに洋館。
こちらは興雲閣といって、もちろん後年の建築。といっても明治のものなので、今となっては別の意味で価値が出ていることになる。明治天皇がお越しになるはずが戦争で流れたものの、最終的には大正天皇がお越しになったそうで。
城に行ったら忘れて帰りかねないので、先に寄ってみた。1階のカフェを除いて、入るだけならお代はかかりません。
素敵な階段を上がると、2階の大広間。窓は洋風なのに天井が完全に和風。擬洋風とはよく言ったもんで。
そのかたわらに貴賓室。絨毯とカーテンの鮮やかさが、淡い建具によく映える。
同じカーテンでも、足元が畳というだけで一気に不思議な雰囲気に。戦前ならではの味わい。
思わぬ発見を経て、そろそろ天守へ向かおうか。
ちなみに、洋館の隣には神社。この城なんでもあり。
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