或る小倉日記2014 (6) 都市の乗物・1

今日はやけに気温が低くてびっくり。午後から吹き始めた風が随分と涼しくて、扇風機の風より温度低いんちゃうかという勢いだった。どうせまた暑さの戻りがあるとは思うけど、こうやって少しずつ季節が変わっていくんかね。
さて小倉は最終日ですが、ここからが長くなっております。もはや葬式でもなんでもない。

両親はさらに数日小倉に残り、お寺で四十九日の打ち合わせとか、役所で諸手続きとか、施設で所持品引き取りとか、できることを一気にこなす。名字も世帯も違うわたしの出番は特になし。逆に長居すればするほど宿代も食事代も増えるので、さくっとおいとました方がよさそうだ。
という結論で、月曜朝にチェックアウト。しかし飛行機は夕方しか取れなかった。ひまやなぁ。そこで帰り便を予約した際に思いついたのが、まだまともに撮れてない路線の攻略だった。

まず小倉駅に行き、ロッカーにカートと喪服をつっこむ。そして吹き抜けに出る。

おひさしぶりー。

てことで、乗車だけなら10代の頃にいくらでもやってるし、延伸区間も7年前に乗ったけど、写真はたいして撮れてない北九州モノレールを改めて撮ってみる会である。そもそも在住してた頃は撮影地なんぞ意識してなかったし。

まずは定番中の定番であろう、小倉駅直結場面から。なんかデッキ上に屋根が増えてる。雨よけ兼ソーラーですかね。ソーラーパネルのないところが透明なんで、日よけ効果はあんまりない。
早速撮ろうと思ったら、車両が来てからふと気づく。

これもしかして、東西交互にレール使ってますかね。

開業当初、国鉄(当時)に直結されては買い物客が減る、と駅前商店街の猛反対を受け、国鉄駅から徒歩数分、勝山通りより南側に置かれた旧・小倉(現・平和通)駅。しかし、案の定乗り継ぎが不便すぎて乗客には不評。おかげでしばらく赤字が続き、ようやく重い腰を上げて現在の形になったのが98年のこと。
そういう経緯から、設置時点でそれぞれ折り返し機能が求められた平和通と小倉は島式ホーム(他駅はすべて相対式)。上下線を渡るポイントは今も、平和通の南側にしかない。平和通で西側に入ったらそのまま小倉まで西側レールを使うし、逆もまた然り。
つーことは、小倉駅前でお好みの構図で撮るには、上りが平和通でどっちに入ったかを見極めて対応せんといかんのね。ふむふむ。

日中ダイヤの時間帯、10分に1本は来る。小倉の折り返しは概ね5分程度なので、待つこと5分。

予想通り、次の列車は東に入った。小倉名物「建物の吹き抜けにつっこむモノレール」。

その返しで祇園太鼓像を添えて。ソーラー屋根ができたのは2年ほど前らしく、5年前と比べるとその影響がもろ構図に出ている。柱の扱いをもうちっとなんとかしたいところだが、これが限界か。

次は西側使用。逆光承知でコレットを見上げる。背後の建物は度重なるテナント変遷でころころ名前が変わって久しいが、わたしがいた頃はずっとそごうだったので、未だに今の名前に慣れない。
と、ひととおり駅前を押さえたところで、そろそろ沿線の旅に出ようか。

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