かもめに乗った日 (4) 港湾俯瞰

連休後半戦、皆様如何お過ごしでしょうか。当家は例によって例のごとく飛び回っております。はい。てことで、4月ゆりかもめ最終回。

そもそも路線開通目的が台場対応ということもあって、特定駅以外は利用しない人も多いはず。おかげで今回、これまで改札をくぐることすらなかった駅の探訪が多かった。その最たるものが芝浦ふ頭。
降りて数分歩くと、こんなところに着く。

レインボーブリッジの足元。
なんと徒歩でも渡れるということを、以前経験済の旦那さんに聴いて初めて知った。しかも無料。もっとも、まともに渡るとランニングコースに使う人がいるくらい長いので、手前の橋脚をめざすことに。

エレベーターで7階相当まで上がり、強烈な海風を受けつつしばらく進むと西側橋脚。

柱を回り込むように歩道があり、ちょっとした展望台の役目を果たしている。橋上でじっくり立ち止まって景色を鑑賞できるのは、電車でも車でもなく歩行者の特権。

勿論、ここからも沿線撮りが可能。きらめく海上に浮かぶ、名物ぐるぐるスロープ。新幹線と絡めることも可能で実際撮ることもできたのだが、証拠写真レベルだったので割愛。

ぐるぐるを観るなら南側だけど、北側にも行ける。ただし一旦地上に戻って上がり直す必要はあるが。

タワーもツリーも見える。眼下では貨物船たちが地道に荷下ろし中。

倉庫の奥に、さっき降りた芝浦ふ頭駅。新交通がよくいる沿岸地域には、大都会を下支えする舞台裏としての顔もある。

陽も傾き始めたので、ぼちぼち都心に戻ろう。最後に汐留で降り、ちょっとそこらでお茶してから、都会らしい景色にレンズを向ける。

常に通過する「駅舎」を除いて周囲に何もなかった開業当初が嘘のように、にょきにょきとビルが建ち並ぶ現在。車窓からの景色もあの頃とは様変わりした。

四方を囲むビルの窓は日光を反射し、ほぼ直角のカーブを描く高架を照らす。

車両の後を追っていったら、そのまま新橋に着いた。

こうして、東京湾岸めぐりを兼ねた撮影はおひらき。

普段は純粋に移動手段としてばかり使う路線。たまに視点を変えてみるのもいいもんだ。

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