東京砂漠の水無月 (9) 下町に咲く花・3

自宅周辺に何本か梅の木があって、実が色づいて勝手に落ちる季節が今年もやってきた。木の近くにあるちゃり置き場や立体駐車場など、鉄板に実が直撃して「こんっ」て音がそこそこの頻度で鳴り響く。自然と人工物のコラボ?
では月初帰省時の都電、ラストはゆるめに。

あらかた撮りたいモノを押さえたところで、ちょっと移動。1駅だけど「3回乗ったら元取れる」1日券を買ったのでちゃんと電車を使う。
余談だが、以前と同様に IC カードを「都電IC一日乗車券」にしてもらおうとしたら、なんとイコカ不可。1日券化は首都圏のカードじゃないと駄目っぽい(ふつうの乗車はイコカでも可能)。仕方なく紙券を入手したが、仕様的に対応が難しいのかねぇ。残念。

それはともかく、梶原。といえば名物・都電もなか。これも都電訪問の醍醐味である。もちろん10輌お買い上げ。
帰宅後においしくいただきつつ1輌の箱を裏返すと、購入から10日後を示す賞味期限。概算期限を書いた11年の記事の閲覧数が、しばらく高止まりしていたのが懐かしい。

黄緑の袋をぶらぶら下げて、とんでもなく低いベンチでちょっと休憩。しかしあまりに暑いので、付近でコンビニを探し、アイスで涼をとった。

せっかくなので、7700 が三ノ輪橋から戻ってくると考えて待つ。

あれ、おかしいな。梶原付近は緑化軌道してましたっけ。これは多分ナチュラル緑化。

梶原といえばもうひとつ、ほぼ電停と一体化した本屋さん。あれもこれも雑多なジャンルの本が並ぶ中、しれっと中井さんの本(もちろん都電が題材)も。

本屋さんは半ば階段に食い込むようにして共存している。そんな中、淡々と走っていく 8500。

それにしても、やはり巣鴨の影響か、地味に客が多い。ホームを埋めんばかりの勢いで待ち列が伸びてきたんで、そそくさと端に退避。

ようやく1本来たと思ったら既に大盛況で、積み残しも発生するほど。とりあえず、8900 に共通で導入された運転台とあらんだけ外から鑑賞しておく。

そして 7701 に乗り込んだわけだが、これまた大盛況。リニュされたはずの車内観察どころの騒ぎではない。

入口からろくに前進できてない時点でお察しください。ただ逆にそのおかげで、7007 だった頃の名残だけは観ることができた。

ともあれ、これから総勢8両になる予定の改造車、今後ゆっくり観る機会もいずれ作れるだろう。どっさりと吐き出される人波とともに降りた王子で、後ろ姿を見送った。さて、そろそろさいたまに向かいますか。

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