欧羅巴行進曲 (55) 第四楽章/Hietzing : 1

いつの間にやらすっかり冬本番の寒さに。ということもあって、結露の量も右肩上がり。前の家より窓も多いし保温性も高まったし、そりゃ出るわな。しばらくはワイパーのお世話になる日が続きそう。
で、今日は午後から出るんで今のうちにウィーン話の続きを。

庭園を出た門の目の前に線路が走っている。

ここまでの日程で圧倒的に手薄だった、南西部をカバーする系統群が、宮殿近くを経由する。せっかくだからいろいろ観ていこう。

宮殿と同じ名を冠し同じ色を纏った高そうなお宿などを眺めつつ、すぐそこの電停へ。

というわけで Hietzing 電停。併設の地下鉄駅基準では Schönbrunn の1つ西隣になる。

トラムのみならずバスにもフラットアプローチでらくらく乗り換え。郊外路線の要衝のようだ。

地下鉄の出入口をぐるりと取り囲むように電停が設置され、3本の系統が通過もしくは折り返ししている。

都心アクセスは地下鉄等に任せているのだろう、郊外から郊外を結ぶ系統が中心。例えばこちらの10系統だと北西部から南西部、無理矢理日本で例えると多摩モノレールみたいなところを走る。

あ、余談ですが、後ろの建物はマクドです。たまに日本でも外観だけかっこいい店舗が存在するが、こっちだとむしろこのくらいが普通。

ところで、この電停に着いてから電車と駅構造以外ですぐ気づいたことがひとつ。

中東の衣装をまとった人の姿を随分とよく見かける。
もちろん男女ともに目撃したが、ど平日ということもあって多くは女性。頭に布を巻いた(多分コレをヒジャブというのかな)女性は概ねそちらの方だと理解しているのだが、たまたまコレを撮った時だけ多かったのではなく、常に何人も行き来していた。よくよく観たら電停の壁面広告にも同じ姿の女性が。
しかも昨今の移民どうこうというより、ふつーに日常生活を送っているように見える。Hietzing 自体、もともとイスラム系の人口が多い地区なのかもしれない。

地下鉄が着くと、電停も一気に賑わう。

地上に出てきた人たちは、そのまま出入口付近で乗り換えの電車を待つ。

当駅始発の60系統は、裏で降車を済ませてから回り込んでくる。よって、ドアが開いたら一斉に乗車。ほぼ線路面と同じ高さの地面から乗るには、やはり低床車が嬉しいね。バギーを押した2組も、若干のよっこらしょ感はありつつも慣れた様子で乗り込んでいった。

そして当駅終点の10系統からはどっと人が降りてきて、大半はまっすぐ地下鉄へと吸い込まれていく。

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