欧羅巴行進曲 (22) 第二楽章/Johannes-Krawarik-Gasse

そういや先々週末に撮った写真が多少あるのだが、撮るだけ撮ってなーんにも観てない。作業やらなんやらで観る暇なかったというのもあるのだが、未だに頭が若干ヨーロッパに居残っているのかも。
なわけでウィーンは月曜日も撮り鉄三昧でお送りいたします。

いきなり話が少々脱線するが、市の中心部では自転車専用レーンがかなりしっかり設けてある。

もちろん歩道と車道の間。どっちかというと、歩道とちゃり道がスペースを分け合っているイメージかな。

きっちり線が引いてあったり色分けしてあったり、場所によっては歩道との間に段差すらあるので、歩くときはなるべくちゃりレーンに出ないように気を遣っていた。たまに忘れてふつーに歩いちゃったこともあるけど。

通勤通学の時間帯にちゃりを多く見かけたのは、走りやすい環境が整っていることと無縁ではあるまい。

と、そんなちゃり民を眺める場所は車窓。本日最初の目的地に向けて、2系統で移動する。

国会の脇で左折し、リングから離れる。リングの西側へ出るのはこれが初めて。

途中で U6 の駅・Josefstädter Straße を経由。この右手にある駅舎は車窓からでは近すぎて目で観るのが精一杯だったが、ここもオットー・ワーグナーの作らしく、白と緑のコントラストが美しい。高架もほぼ建造当時のままのようだ。

降りる5分くらい前。突然、前方からおっちゃんが何か喋りながら車内を周りはじめた。
車内検札だ。信用乗車とは、チェックせずとも皆きっぷ買ってるよね?という暗黙の了解でできている制度であって、普段は一切何の確認もされることなくふらふらと乗り放題降り放題。で、たまーにこうして抜き打ち検査が実施される模様。

もちろん我々は刻印済(2日目)のウィーンカードで無問題なのだが、近くに座っていた人(写真左端)はプリントアウトした紙を見せたところ、それだけでは有効化手続きが不十分だったのか下車させられていた。正しく払ってないと €80 持って行かれるんで、みなさん運賃はきちんと払いましょう。

と、そんな解説はさておき。終点間際、これまた教えていただいたスポットのある Johannes-Krawarik-Gasse で下車。

電停の真ん前に教会。大きくカーブした線路の内側は、車両進入禁止の広場。ほんのり秋色の木々が取り囲む、静かな空間。

教会は Alt-Ottakringer Pfarrkirche といって、この界隈では2番目に古く由緒あるところらしい。

ちょうどいいところにベンチがあったので、そこに腰掛けるなどして電車を待つ。

付近に幼稚園があるようだ。手をつないで散歩に出かける子たちは、それぞれにかなり派手な上着。安全のため目立つものが好まれるのかもしれない。

一番左の木の脇に、トラックが停車。何かと思ったら、なんと根元で草刈り作業が始まった。大人数でガンガン掘り返すスピード勝負。そんな中、電車は淡々と平常運転。

旧車が行ったので移動、と思ったら、すぐ後ろからもう1本。赤褐色と淡色の教会に、紅白の電車はよく似合う。

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