異邦人、香港へ行く (23) 叮叮紀行/上環

ここんとこ新機材の話でカメラ使いの皆様盛り上がっておられるようで。うちはねぇ…2人分刷新するのは大変なんすよ。まじで。予算もなければ置き場所もない。とりあえず「今持ってる機材で最大限できることをする」ところをがんばっておくとしよう。
さて香港ですが、前回と同じようなエリアでもう少々撮ってみた話。

撮っているうちに11時を回り、西港城が開店した。待ってましたと目的の店に直行し、おみやげをしっかり仕入れ。そして東行きのトラムに乗る。
えぇ、乗ったまではよかったんですが。これがにっちもさっちも進まない。原因は車の大渋滞。比較的さくっと乗り通せた昨日とは大違い。1つ先の電停にすらたどりつけない。微塵も前進せずに信号が赤になることも。

しまいには降車ドアが開かれてどんどん人が降りる(※ここは電停ではない)。
結局我々も、しびれを切らして降りた。トラムは全区間均一料金で、短距離でも $2.3。勿論払うんだけど、1電停分も乗らずに払ったのは後にも先にもこの時だけ。

2ブロック歩いて総站に引き返した。

あーあ。だめだこりゃ。
ここは「堅尼地城方面からの上環止まりが折り返す西行きルート」と「総站を経由せず、跑馬地方面へ直通する東行きルート」が出てくる地点。紅白車両が右折した先に総站がある。
本来ならこちらでも並走シーンがありうるのだが、左折したい東行きは車の渋滞に巻き込まれていた。

せっかくなので、予定を変更して上環滞在を延長。
これにはもうひとつ理由があった。西港城で買い物して出てきた時、走り去る 120 の姿が。まともに撮る間もなく見送った。ただ、西へ向かったからまた戻ってくる可能性大。ここで待ってみよう。
待つ間に、いろんなラッピングを鑑賞。ほぼラッピング車しかいないんじゃないかという勢いで各車両貼られている。窓の柱にまで丁寧に貼ってあるため、地の色が見えている車両はほとんど存在しない。これも大事な広告収入源なのだろう。

おっ、タイだ。成田でたまに見かけることもあって、なんとなく親近感。

海外旅行の口コミサイト。しかし「トラムはレトロでいいね!」的なコメントを、レトロ感が一番薄いミレニアム車に書くのはちょっとシュール。

どう観ても投資関係だが、なぜそこで孔明。軍師は投資にもお詳しいのでしょうか。まあなんだ、日本で戦国や幕末が鉄板コンテンツなのと一緒で、中華圏でそのポジションはやっぱ三国志なんすね。

待つこと30分弱。ようやくお目当ての 120 号車が姿を見せた。

これが本来の原色である深緑。広告はわざと古い柄にしているようだ。そして窓は木枠。開き方や角度が不揃いなところに、使い込まれた風合いを感じる。

発車準備中に、進行方向へ回り込む。確かに古いけど、この形状が後の世代の車両に引き継がれていることは一目瞭然。今後も末永い活躍を願いたい。

時間の都合上、折り返してくるまでは待てない。ここで見送って、今度こそ移動を開始した。
余談だが、後ろのビルの1階に入っているのはドラッグストア。前日にリップクリームを買った店である。こういう汎用的なチェーン店の雰囲気は日本と変わらんね。

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