異邦人、香港へ行く (22) 叮叮紀行/修打蘭街〜上環

日曜くらいから喉がいがらっぽい感じになっておりまして、市販薬では力不足みたいなんでいつものご近所医院へ。まだ昼から飲み始めたばっかりなんで即効とは行かんけど、まあぼちぼち治しますわ。
さて香港ですが、3日目もまだまだ電車撮るよー。

中環から上環へ移動。せっかく天気もいいので、トラムを使おう。最前じゃなくてもどこかに座れば車窓は楽しめる。って、うお!

すれ違ったのは、戦後の新型車体構造を記念に残した 120 号車。運用固定の概念などなく、それこそ見かけたらラッキーな古豪が、今日は間違いなく走っている。東に閉じ込められた組じゃなくてよかった。あとでまたきちんと撮ろう。

一旦上環で降りたのだが、いや待てよ。もうちっと先に行きたいな。思い直して数駅乗って、今度こそ降りたのはこんなとこ。

上環エリアの西端に、海産物や干物ばっかり売っている一帯がある。お値段的に手の出ないお品物もあるが、実は日本から輸出もされているとかなんとか。

この大通りに面している店も多く、写真だとわかりにくいが対岸も「海味」。車窓からも何度となく海味の2文字を見かけたが、電車と絡めるのは結構コツが要りそう。

とりあえず、あちこちから漂ううまみ成分の香りを楽しんでおく。

で、上環の総站に戻ってきた。午前のメインイベント、おみやげ購入のためだ。

この洒落た建物は西港城という。英語で Western Market といった方がピンと来るね。要はちょっとしたショッピングモール。ただ、はりきって来たらまだ開店前だったので、撮りながらひまをつぶしておく。

なお、お向かいの建物の名前に、今は無き旧空港名「啓徳」が入っていてちょっと懐かしい気分に。

撮っていたら珍しいものが来た。120 じゃないよ。

ミレニアムな頃の製造車。非冷房(そもそもトラム全体での供給電力量の問題があり、冷房車は実質存在しない)にもかかわらず前面窓が開かないのが不評で、ろくに増備されなかったとか。亜熱帯都市ならではの事情やね。実際、窓さえ開いてれば結構快適なんすよ。

ここではいろんな系統が乱れ飛ぶ。跑馬地〜堅尼地城の最長ルート(しつこいようだが、デモ中のためこれが最長)から、ここで折り返して跑馬地、ここで折り返して堅尼地城、石塘咀まで行って折り返し、更には屈地街で車庫入り。

しかも時折どっさり溜まるので、乗車の際には幕の確認が欠かせない。

一度だけ、西行き(右)と東行きの同方向同時発車を観ることができた。上環総站の特殊な配置が生んだワンシーン。

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