電車の街のまつり ’14 (1) 路上に躍る

涼しくなって過ごしやすい日が続いたと思えばまた暑くなったり、急に夕立のような通り雨があったり、まだまだ天気が不安定ですなぁ。暮らしやすさの点でも、撮影日和という意味でも、秋晴れの続く安定した日々が待ち遠しいところ。
さて今回は、もう9月になってしまったが7月撮影分の蔵出しを。

もくじ

ごあんない

祭り参加者の皆様は「一般市民」ではありますが、祭りの雰囲気を最大限に伝えるため、ぼかし等の加工は行っておりません。もし御自分が写っており、なおかつ掲載をご希望でない場合は、本記事コメント欄までおしらせください。

そうだ、といって当日の思い付きで出かける場合の当家の行き先は、往々にして例の場所であることが多い。

みんな大好き、えのんの江ノ電。観光女子もスマホを向ける、派手なあいつは今日も元気。軒先の提灯姿もお似合いで。

夏の夕方は明るい。まだ「みどころ」ではないようなので、ちょっと時間つぶしに鎌高へ。

いまいち冴えない海とか、若さあふれる高校生とかをしばし眺めて引き返す。

腰越は相変わらずサービス精神にあふれている。こんがり焼けたえのんもいいが、片隅で何故か関西弁を披露するえのんが気になる。あらんに教わったのだろうか。

この日の目的は腰越と江ノ島の間、毎度おなじみ併用区間。でも「主役」は他にいる。

始まりの時を笑顔で待つ人々。
3年前に一度撮った小動神社天王祭。神輿が本格的に動くのは翌日の本祭なのだが、この日は夕方から夜にかけてまた別の見せ場がある。

18時半頃。宵宮祭の目玉、流し踊りが始まった。
ざっくり言うと江ノ島方面から腰越経由で神社へと、道路を埋め尽くして練り歩きながら踊る。ということはそのコースはほぼ線路上なわけでして。

藤沢ゆき電車が通過。それを待ち構えていたように、まず先陣を切って線路内へと踏み出すのは、お揃いの紅白たすきを掛けた凛々しい表情の皆様。どうやらたすきは運営担当(?)の目印のようだ。

道路中央に戻ってくるや否や、あっという間に踊り再開。まだ電車は江ノ島へ向けてそろりそろりと徐行中だが、行ってしまえば気にしない。そもそも電車待避中にも踊り続けている人が多くいるわけで。

江ノ島でさっきのと離合した鎌倉ゆきがじきに来る。みんな避け、避けたその場で踊り、電車が行ったら戻る。その繰り返し。

ずっと踊りながら前進する間、曲はどこから流すのかというと、移動式。

先行する町と、後からついていく町の、集団の間に1台の軽ワゴン。これが動くジュークボックスとなり、踊り手の歩みに合わせてゆるゆると走行しながら、前後に向けて曲を鳴らす。曲目までははっきり覚えていないが、毎年入れ替わる枠と定番の固定枠があるような気がする。

それにしても、この微妙な黄昏時は撮影者泣かせ。容赦なく ISO 上げすれば空の色調がぶっとび、遠慮すれば踊り手の動きがブレる。あちらを立てればなんとやら。

20分ほどで一旦休憩タイム。町ごとに踊り手たちへ軽食や飲み物などが振る舞われていた。

あんパンとお茶で一服する浴衣の皆様。その脇を電車が失礼しまーす。

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