電車王国の繚乱 (1) 密集する通

週末は「古い写真を現代技術で復活させる会」を開催していたら更新する時間がなくなってしまった。ひまつぶしには最適だったのだが、真面目にサルベージ始めちゃうと結構きりがないね。
さてここから先月2度目の遠征・広島のお話。ネタが旦那さんと丸かぶりなんで、例によって差異と相似を楽しんでいただく方向でひとつ。

ひこーき道中は往復まとめて今度書くとして、早速午後から始動。1日券を2日分仕入れ、まず袋町近くのお宿へ移動。チェックイン開始はまだなので、大荷物だけ預けて身軽になる。

大手ホテルが並ぶ平和大通り界隈。大安と重なり、盛装の人もよく見かけた。

最初に向かったのは、電停近くの歩道橋。ここで見下ろしていると、あるものが登場。

昨年春登場したピッコロ2号(ピッコなので女子扱い)。だがよく観ると WINTER の追記。ん? 冬限定仕様? 側面にもなにか絵柄が。これはあとでちゃんと撮らねば。

そんなピッコラたん含め、世代の全然違う5本が南北に並んだ。これだけ多系統高頻度運転の広島であっても、1画面における車両数を稼ぐのは場所と日時によって難易度が違う。

一方、旦那さんはもそもそと機材バッグを漁り、軽量の超望遠装備を合成していた。70-200 F2.8 に ×2 テレコン。つまり最大値 400mm となる。
これには伏線があった。1月の大宮で、旦那さんはゴーヨン、わたしは サンニッパ×1.4 という状況だったのだが、420mm がジャストフィットだったのに対し、500mm は微妙に使いづらかったらしい。ただ、防湿庫が満員御礼な当家において 400mm 砲を買い足すのは現実味がないため、現有資産から 400mm を捻出できるかどうかの実験的意味合いが強かった模様。

せっかくなので、その状態で借りてみた。ふむふむ。本通の電停から紙屋町の交差点まで結構見える。

さすがにあんまり遠くになると若干きついものはあるが、うまく使えば問題なさそう。晴天順光で強めの絞り、被写体はなるべく近くで。って地味に条件きつい気がしないでもない。
それにしても歩行者多いっすなー。土曜の真っ昼間ということで、お買い物などを楽しむ地元の皆様もたくさんおられたことかと。実際この規模の都市だと、中心部の商店街に集まるよね。わたしが小倉にいた頃、何かというと集まる場所はだいたい魚町だった。あれと同じ光景が出現するのは、広島だと本通ってことになるんだろう。

ところで、袋町電停前には特徴的な建物が鎮座している。

旧日本銀行広島支店。被爆に耐えた遺構とのことだが、とても戦災をくらったとは思えぬ見事なたたずまい。

前を行き交う電車はまるで当時と違うものも多数あるけど、きっと当時も変わらずこうして見守っていたのであろう。

電車と建築、それぞれの歴史の積み重ねに思いを馳せたひととき。

そうやって過ごしているうちに、チェックイン可能時刻はあっという間に来るわけで。部屋に荷物を運び入れ、一息ついてまた出発。

しかしこの角に神社があるのは判っていたが、まさか「しらかみしゃ」だとは思わなかった。てっきり「しろじんじゃ」だとばっかり。白神社さんごめんなさい。

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