欧羅巴行進曲 (8) 第一楽章/Verkehrsmuseum Remise : 2

昨日、実家からアイロンが届いた。「引越荷物にアイロンが入ってない→新品買う→引越屋が旧居に忘れてたのが後で届く→新品いらね」って流れのため未使用品。あわててアイロン台を買いに走ったが、いつ使うかな。
では引き続きウィーンの交博(なんかちがう)から。

当たり前だが、歴史の長いトラム車両の展示がもっとも多い。

初期のものは実にシンプルな造り。

現代だとトロッコ列車で見かけそうなデザインだが、展望車みたいな特別なものというよりは夏期に使う車両だったっぽい。

黎明期に馬車だったのはともかく、SL 時代もあったのか。全部のパネルを読んで回ったわけじゃないので詳細は不明だが、しかくい壁をまとっているのにも、なにか理由はあるのだろう。

その後の変遷も、いろいろと興味深い。

梅小路の動態保存車と似た世代のようだ。当時から既に「前が駆動車、後ろが客車」方式だったのだろうか。

先頭形状の変化や窓の構造なども、時代によってどんどん変わっていく。また、戦時中の物資不足で組み立て資材に事欠いたのは、こちらも同じだったようで。

以降、現役の旧車両に近い形状までゆるやかに進化して今に至る。

途中でふと気づく。車両に記されているマークも、やはり時代によってだいぶ異なっているようだ。

電化初期はこのような、いかにも王朝の流れを汲む都市らしい紋章。

徐々に近代化が進むにつれ、紋章中央の十字(市章)を前面に出したロゴに。

そしてこれがおそらく1世代前のマーク。現行のものとかなり近い。

順路通りに進むと、一旦屋外に出る。

おそらく9月に行われた、リング(旧市街を1周するメインストリート・Ringstraße)150周年パレードで使用した車両だろう。花やプレートが飾り付けられていた。

そうそう、アレ(側面板右下の白地ロゴ)が現在のマーク。ひとつ前のバージョンを今風に単純化した感じやね。

かつての電停もひっそり再現。書いてある文字は、配置以外は今とほとんど変わらない。
なお、この車両の前でコンデジにて自撮りを試みていたところ、たまたま通りかかった中の人がシャッターを押してくれた。第三者に写真を撮ってもらった今回唯一の機会。いや、自撮りもだいぶ慣れてきまして。

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