葬式鉄の一番熱い日 (1) 通過駅の旋風

ふぅ。今日の乗り放題は結構修行やった。主に現地までの往復がね。その話はまたそのうち。今日からは先般のダイヤ改正前日に撮ったものをせめて年度内に出しておく。

改正はたいてい土曜。ということは、ラストランが軒並み金曜になる。ここぞとばかりに休業する夫婦。そして朝いちで向かったのは、電車1本で行けちゃう場所だった。今年久々に18きっぷを入手したのは、半ばこのためだったりする。

第一印象は「明るい新神戸」。そう、ここは熱海。初めて来た。ただカーブはこちらの方がきついようで、むしろ徳山的でもある。通過線ないけど。

当初予定では、旦那さんともども白い筒構えてどーんと行くつもりだった。

ので、下り通過列車に的を絞ってシミュレーション。

正面構図もお試しショット。
だが、しばらく撮るうちに気が変わってきた。その最大の理由は、拍子抜けするほどの同業の少なさ。さすがにこの後多少は増えたものの、結局10人少々という、ラストランの駅撮りとしては極めて平和な環境。ホーム人口はどう観ても一般乗客の方が多かった。
…人大杉でも抜けるように望遠持ってきたけど、これ、別にいらなくね? て、荷物重かったのにごめんね旦那さん。

なわけで構図大幅変更。斜め顔アップに焦点を絞る。ただこれはこれで地味に難易度が高く、練習でもうまくいかないこと多々。うー、がんばります。

ちょっとおもしろいかなと思ったのは、やたら同じ位置で通過列車どうしが離合すること。

なんちゃって 200mm でどうぞ。少なくとも滞在中2回は、まったく同じポイントで並んだ。

いくら減速しているとはいっても、この距離での通過列車はやはり速い。特に N。車体傾斜は伊達じゃない、らしい。

この日に合わせて多めに配備されたと思われる駅員さん。
アナウンスはやたらと親切だった。東京を定発すれば放送し、新横定発でまた放送、小田原定通で更に放送、と当該列車の動きを逐一報告する万全のサポート態勢。しまいにゃ「次に通過する列車がのぞみ 329 号です」。これでもかというほどの手厚い援護というか、お問い合わせの手間を省く先手というか。
カメラ持った人間がホームに現れると全員に声かけて、一脚はいいけど三脚禁止ね、と念押しして回っていた。なんか最近の東海は明らかに、ヲタ扱いに慣れてきた感があるとかないとか。
まあそんなわけで「次に通過する列車」のお時間でございます。

とりあえず遠いとこからがんばって追尾。そしてえいやっと振る。

うーんと、まぁ、先端ブレな上にギリすぎて印刷物には向かない気がするが、最大の課題であった「車両をかたどった側面シール」の捕獲にはほぼ成功したので、自分用としては無問題。おつかれさまでした。

こうして、熱海での祭りはとても静かに幕が下りた。

せっかく初めて来た駅なので、目についたものを保存。

ここには今なお、国鉄の名残がひそかに生き長らえている。

0 系も 100 系も、東海路から消えて随分経つ。これらもいつかはすべて N 仕様に変わるのだろうか。

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