蒼い弾丸のキセキ (8) エンドロールの感謝

気づけば既に3月も下旬。往生際が悪いなと自分でも思いつつ、ひっぱり続けてきた「500系(主にのぞみ)の思い出」もこれが最終回。4月から何書こう。


2010.01.16 / 岐阜羽島〜米原 / 29A / Canon EOS 40D
+ EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM
新年早々に東西の名峰を巡るものの、いずれももれなく雲がついてきた。特に冬の伊吹の神様には、乗車中だけ好かれて沿線に出向くとそっぽを向かれるケースばかりやったなぁ。ので、開き直って雪原を強調。雪景色大好きなので、それはそれでよし。
どこぞに送ろうかなぁと思った矢先、似た構図(しかも山まで完璧)の写真が某誌の某連載に出たのでお蔵入りした次第。


2010.01.24 / 米原〜岐阜羽島 / 6A
+ EF70-200mm F4L IS USM、EXTENDER EF1.4×II
この最後の追い込み時に、発作的に突撃してしまった崖の上。腰から下は泥まみれだわ、ZNK 様は来るわ(同業さんの丁寧な対応もあって見逃してくれたけど)、挙げ句にパンタ切らすわと散々だったが、それだけに終盤の強烈な記憶のひとつになっている。


2010.01.31 / 東京 / 29A
+ EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM
撤退前最後の、宿泊を伴う上京帰り。W 編成普通車の乗り納めと、東京駅での見納め。ラスト1ヶ月はカオスな駅をとことん避けて回ってたから、わらわら囲まれた姿を観たのはこれきりということになる。
よーし、次週は新神戸で祭りだ…と張り切っていた矢先、まさかの新型(多分)インフルに見舞われるハプニング。しかし今思えば、それ以降の3週間の方が遥かに重要な撮影となったので、遅かれ早かれ感染するならあの時が一番ましだったのではないだろうか。


2010.02.13 / 徳山 / 29A
+ EF70-200mm F4L IS USM、EXTENDER EF1.4×II
そう、まずこれを外すわけには絶対行かなかった「消えゆくグリーン車で全線乗破」。のついでに、出発地の博多へ向かいながらの撮影行。山陽エリアの今後を見据えつつ、再訪駅での記憶を反芻する旅となった。


2010.02.14 / 東京〜品川 / 29A
+ EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM
人生唯一になるであろうこの乗破は W 自体の乗り納めであり、沿線からの迎撃され納めでもあり、車内からの捕獲納めでもあり、そして首都圏での撮り納めでもあった。


2010.02.20 / 新神戸 / 29A
+ EF300mm F2.8L IS USM(※ Wisteria さん所有)
その翌週。東京よりお客様をお迎えして、2日間にわたる新神戸祭りがようやく実現。レンズ沼への御招待会(?)もあわせて開催され、魅惑のサンニッパを含め3本を体験させていただいた。これは W 本体がピン甘くてレポでは出さなかったが、後でよく観たら鏡が見事やったんで改めて採用。


2010.02.28 / 岐阜羽島〜米原 / 29A
+ EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM
そしてついに来てしまった最後の2日間。通い慣れたエリアで、27日は賑やかに、28日は静かに見送った。すべてが終わり、最寄り駅に帰り着く間際になって、急激に寂しさに襲われた瞬間の感覚が、まだ鮮明に残っている。

あの虚無感から完全に抜け出たかと言われると、今もまだ自信がない。それほどまでに、いつの間にかわたしの日常における500系の存在は大きくなっていたのだろう。そうさせたのは車両本体の魅力と、それに引き寄せられて集った皆様との間に生まれた絆だったに違いない。

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