雪解けには遠い山の裾に向かい

3連休富士山遠征の帰りに観た、見事な伊吹山。そして東の方から次々と冬の風物詩狙いで訪れた皆様の報告。勢いで動く性格の持ち主が、晴れた週末に黙ってじっとしていられるはずもなく。
よし、雪見に行こう。そんな16日のお話。

といっても前夜の残業疲れは深く、午前遅くからのスタート。
米原発車直後、白さのない車窓に一抹の不安が。しかし、醒ケ井近辺から景色はどんどん染まる。そして降り立った柏原。

ホームが埋まってるー!
勿論、乗降に使う部分はしっかり雪かきされてるけど。

体力温存のため、今回もバス。29A 狙いに最適なダイヤは健在だった。ほどなく、目指す田んぼに到着。

あぁ、すごくいい雰囲気。

なにかいる。絶対人間じゃないなにかが。

見渡せば山を除いて一面の銀世界! やっほーい! 米原では間近で雪に触れなかったこともあり、これが今季初の本格的な接触。必要以上にテンション爆上げ。

おっと、こうしちゃいられない。主役は雪じゃなくて新幹線だ。慣れない明るさに、念入りに露出確認。 ISO は200じゃ低いが400では飛ぶ。320かな。
そんなこんなで、30分。そろそろ時間だ。集中して構図を固める。
…と、背後で人の気配。振り返る暇はないが、雪の中でこけた人が歩いてくるようだ。って、うまく避けないと写り込む。まずいな。いや、焦ったら負けだ。落ち着け自分。


左側の道を向こうへ歩く人を、フレームから外すのは紙一重だった。まぁ苦労はしたけど、肝心の伊吹山はご覧の通り。でも、見渡す限りの白い雪原が、冬を求めるわたしの心を満たしてくれた気がする。

雪景色を悠々と行く16両ののびのびとした姿。山陽ではほぼ間違いなく観られない光景。来て良かった。

真剣勝負から解き放たれて、自由に雪を絡めて撮るのもまた楽しいひととき。在来線に目を向ける余裕も出てくる。

しかし、結局あの山が頂点を披露してくれたのは、29A の30分後に帰りのバスが来る寸前のわずか1、2分。それも通過列車が完全に途切れた一瞬のことだった。

やっぱり、自然は甘くない。

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