実録・おひとり様物語 細雪編 (2) 山間部のトラップ

きっちり24時間以内に筋肉痛が来るとほっとする。よく歩いた割に軽いのは、あまり無理せんかったからかな。
じゃ、とにもかくにも寒かった近江路+αの後編。

足元ほかほかの313で束の間の暖をとり、降りたのは関ヶ原。観光地だけあって、この区間(米原〜大垣)では頑張っている方の駅舎だと思う。
ただ、バス停はあれどバスがない。40分歩く覚悟で、いざ出発。雪は欠片もなかった。絵的には寂しいが、歩きやすいのはありがたい。

順調に進み、30分ほどで下見ポイントの跨線橋に到着。
…ここは猛烈に判りづらいな。地図に載ってる一番近そうな道からでは、忍者並みの苦労を強いられることになるだろう。載ってない裏道というか、初見じゃ絶対に探せない入口からでないとアプローチ不可能とは。恐れ入りました。
えぇ、何も知らず迷い込んで忍者になりましたがなにか。ぐったり。

500は絶対来ないので、のんびりとアングル検証。

上り。影避けが難しいから曇天向きか。


下り。こちらの方が若干バリエーション効くようで。
悔しかったのは、近辺にあるはずの下り専用ポイントがどうしても見つからなかったこと。実はそれを探して1時間近く山林をうろうろしていたが、収穫なし。仕方なく、橋から撮った障害物だらけのカーブでお茶を濁す。

続いて1駅戻り、柏原。この移動に罠が潜んでいた。が、深く考えても仕方ないので、少し離れたバス停に移動しておにぎりを食す。手袋をとった指先が強烈に冷える。
バスは完璧に貸切だった。最前に座ると、運転手さんから直接「どちらまで?」と聴かれるレベル。降車ボタンなにそれ状態。ちなみに復路も「そこで停めてください」で降りた。もはやタクシー。

で、今回の本題その2。伊吹山。こちらからの眺めは初めて。
麓で雪が降ったなら少しは白くなったろうと思って来た。確かに、先月車窓から観て積雪ゼロにがっくり来た時よりは白かったが、どうも控えめだ。

それ以前に雲が厚い。1時間いて一番見えたのがこれ。

切り取り方に迷ったが、数本撮って思い出した。真横からの編成フルショットって、500でやると背景に埋もれるんよな。そういうのは白いやつに任せよう。

本当はもう少し歩けば有名地点で、視点を上げて斜め前から撮れるようだが、そこはやめた。既に同業さんが数人構えているのが見えたから。かたや、側面から狙う人は皆無。こっちの方が気楽やわ。

てことで、富士山と同じ要領で 29A。この5分前くらいから一気に雲が低くなった。わたしがいた時間帯では最低ラインやったかも。ま、それも冬のひとコマってことで。

本番終了。結局一番雪を観たのは米原やったな。いやー、冷えた。

それにしても、ありがたいバスだった。現行ダイヤだと 29A 狙いに超便利。田んぼの様子が変わったらまた来たいな。

農地整備の歴史を物語る記念碑と、1日数往復しかない時刻表の間を、白い直線がまた駆けていった。都会を繋ぐ便利さだけが新幹線ではない。

…それは運賃支払い手段にも言える話で。柏原の罠とはそのこと。
関ヶ原で目の前に自動改札があったから反射的にピッしてしまったが、柏原に着いて愕然。他の客がきっぷを入れたのは、ただの箱。うわぁ。自動どころか、昔ながらの駅員さんが入る銀色ブースすらないよ! 券売機まで見当たらなくて激しく脱力。
みどりの窓口兼改札兼事務室のおっちゃんに事情を説明し、関ヶ原からの運賃を現金で払い、精算済証明書をもらった。でもこれ、絶対同じことしてる人大量にいるって。JR 系の IC カードに磁気カード、なぜかトランパスやスル関まで対応した証明書が用意されてる時点で、そう確信した。早く自動改札つけてくれ。

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