異邦人、香港に遊ぶ (21) 港鐵探訪・1

久々にヘアサロンへ。せっかくなのでプチ奮発してヘッドスパもお願いしたのだが、これが大正解。頭の血行がゴリゴリに悪かったようで、マッサージやホットミスト等を経て明らかにほぐれて軽くなった。またそのうちやろう。
さて香港ですが、今度は別の電車のお話。

次の目的地に向けて、MTR にお乗り換え。

赤い色の線(荃灣線)は中環が始発。乗り換え駅までゆっくり座って行くとしよう。

以前も書いたと思うけど、ここの車両は椅子が欧米式というかベアメタルが基本でして、クッションなどという快適なものは存在しない。ある種の安全性つーか難燃性の重視かね。

ただ優先席のマークはちょっとかわいくて良い。
ちなみに、この時とは別の乗車中、乗ってくるなりここへどかっと腰掛けた欧米人のお兄さんが、次駅でおばあさんが乗ってくるのを観た瞬間即座に立ち上がり、涼しい顔で通路のポールにくっついて立っていた。あれは本当に素早かった。

旺角で觀塘線に乗り換え、九龍塘という駅にやってまいりました。

ホーム端まで来たところ、あら、これもちょっとユーモラス。いや注意喚起だから至って真面目なんやけども。

目的はこちら、東鐵線。
香港というとどーしても香港島と九龍半島のイメージばかり浮かぶが、実際の行政エリアとしての香港はもっと北まで広がっており、この路線は最終的に北端(中国本土と接する地域)まで続いている。

車両はざっくり言ってコレとアレの2タイプ。コレ、正面ビューだといい感じの流線型に見えるっしょ。真横から観ると全然がっかりするほど平たいよ、顔部分。

もうひとつのタイプ、遠目にはなんだか胡坐式モノレールっぽい形状。排障器って発想はないらしい。

いずれにせよ12両編成。本土寄りから4両目だけがファーストクラスで2ドア、それ以外はなんと5ドア。しかも1両が長い(23m ちょい)から編成全体もえらい長い。そんだけ乗客が多いんだろう。

「だろう」ちゃうわ。めちゃめちゃ多いわ。平日真っ昼間になんでこんな溢れ返るほどいるんすか。しかも案内板にある通り、2分間隔くらいで電車来てんのにもかかわらずこの状態。ひえー。
種明かしをすると、上写真で発車したばかりの電車は途中駅止まり。もっと北で路線が分岐するので終点が2つあるんだが、それぞれの終点まで行く電車が交互に来るため、常に半数近くが積み残されることになる。そして当駅は乗り換え便利。そりゃ人来るわ。

北端でさらに乗り換えて本土まで行くであろう客が多く、そのため大荷物を抱えた人も少なくない。て、あの柄はちびまる子ではないか。何故まる子。こっちで人気があるらしいことは後で知った。

でだ。これだけの高頻度運転なので、わりと高確率で上下線かぶる。

お目当ては紅磡(南端の終点)方面行き。本番うまくいくかなぁ、と心配していたが、心配すべきはそこじゃなかった。何気なく振り向いたその時。

ぎゃー! なんでそっちから来るねん! まあこのタイプの列車が本来撮りたかったモノでして、当駅での撮影に向かない逆方向から来られてはお手上げ。結局、この課題は機会を改めてリベンジを試みることとなる。

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