さくらさくら ’16 南海編 (6) 谷渡りの橋

帰省に向けて着替え等の荷造り。服選び込みで15分くらいで終わったっぽい(化粧品とか前夜に改めて詰めるものも少々)。お互い旅の回数は豊富なんで、最低限のものをコンパクトに詰めるのもすっかり慣れてる感ありますわ。
では高野線の巻ラスト。花見はほぼないと思っていただいた方が。

九度山の駐車場に戻って車へ。向かったのは家の方向ではなく、むしろ午前中に行ったような方向だった。

山中の道沿いにも、ところどころ目を楽しませてくれる花たち。それを過ぎて少し行った辺りに、この日の電車部門としては最後の目的地がある。

線路とは谷を挟んで対岸の、とある集落。そこはある種のビュースポットだった。

枯れ木、というか落葉樹が並び、ちらほらと桜らしきものも混じった斜面を、そろーりと慎重に進む電車の姿がある。秘境駅に挟まれた山の中の区間。

視線を左に転じると、鉄橋が見える。どうやらコレが天空のポスター写真に使われている場所ではないか、ということで、実地検証に来た次第。ただあの写真とは微妙に角度が異なっており、ズバリそのものの立ち位置は他にあるようだ。

ともかく、ちょうど目立つ車両がいくつか来そうな頃合いだったので、持てる限りの望遠装備で待機。

背景が何色であろうと目を引くこうや。あ、送電線とかはある程度あきらめてます。

もう何度目の天空かわからなくなってきたが、いずれにせよ1日中行ったり来たりを繰り返していたことは間違いない。一点物だし需要もある程度高止まりしているのだろう。

しかし、さすがは山間部。被写体の方角が山なら、自分たちが立っている背後も山。そして南北に走る谷。ということは、西からの太陽光が当たらなくなる時刻も早い。すでに谷間の山影が、線路のある方へ向かってひたひたと前進しつつある。帰宅までの所要時間を考えても、シャッターチャンスは次の電車が実質最後。

そんな最後はこうやの登山。改めて、よくもこんな急峻な条件の土地に線路を引き橋を架けたものだ。

あの派手ラッピングがいつの間にか終了していたことを旦那さんは喜んでいたが、高野山1200年記念用だったから昨年度末で元に戻した、と聴けば至極順当。

木々の合間に埋もれて去っていくのを見届けて、電車活動は終了。この後もうひとつの目的地に寄り道するのだが、本当に花見のかけらもないんで、それはまた別のお話ということで。

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