さくらさくら ’16 南海編 (2) 大回りの谷

旦那さんがせっせと写真データのバックアップを取るのを観て、自分のも取っておこうと思い立つ。初代デジカメ(98-99年頃使用)の jpg が壊れているなどで多少手こずったが、07年頃まではできた。ま、ここからが長いんですけどね。
では引き続き高野線方面のお話を。

1駅だけ乗って、お隣の高野下にて下車。

ちょうどここで上下交換。花壇の奥では桜が見頃。

この駅から少し歩くと、高野山寄りの沿線風景を俯瞰できるところに着く。ちょうどあれこれ通る時間帯だったので、しばらくここで待機。それぞれに立ち位置を検討し、電車を待つ。

まず来たのはさっきの天空の返し。前2両(天空じゃない方)に枯れ木がかぶってんのは、この時の立ち位置上諦めた。それより、ホームから見えた桜はそこのお寺と隣の神社のものだったか。

どうやら、土日ダイヤの日中には毎回上下線が同時に来るようだ。すれ違い相手がトンネルを抜けてきた。その周辺だけ観ても、山間に住めるところをうまく見つけてきた先人の努力を感じる。

15分後。今度は上下こうやの交換となった。

先程の反省点を踏まえてポジション修正。ちょうど陽射しが強くなったこともあり、紅白のボディがより映える。

それにしても、駅からほぼ180度転回するような、ながーいカーブ。ここではほぼ一部始終を鑑賞できるのだが、電車の山登りとはかくも遠回りを必要とするものか。

高台から再び駅に戻る。と、ちょうどそこへ電車が。さすがにまだ駅舎にも入ってない状態からでは乗れそうにない。

とりあえず、いかにも古そうな木造駅舎と、思ったより晴れてきた青空を添えて。

改札へ続く階段と線路の間には、不思議な空間がぽっかり。変な構造やなと思って付近の看板をよく観たら、かつてはここにトロッコ線が走っていたと解説されていた。これは廃線跡だったのか。

予定を変更して、九度山とは逆方向を目指すことにした。いずれにせよ時間はたっぷりあるので、構内を観察。

駅舎のみならずホームも長い歴史の香りがする。古レールっぽい柱だなと思ったら案の定だし。

レール以外にも、他の駅などから出たいろんな「過去の設備」の一部が、なぜかこんなところで常設展示されている。「南海思い出ミュージアム」というらしい。建物内ならともかく、ホーム上で展示とは斬新な。

右から書いた(正しくは「1行につき1文字の縦書き」と知ったのは近年)駅名板が駅舎に貼ってあるのも、展示と同時期に変えたものだった。なんも知らずに来たが、知らないところに歴史は眠っているもんだ。

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