彼岸の里と北辰の星 (3) 宅地は山間に

ここ数日とてもぬくかったので、今日の雨に伴う揺り戻しがいっそう寒く感じられた。三寒四温とはいうけど、あんまり落差が激しいと体調にもよろしくないんで、ほどほどでお願いしたく。
では本日ものせでん攻略の巻を淡々と。

山下から本線に復帰。乗り込んだのは、能勢口を出た時と同じ車両のようだ。

阪急車とのわかりやすい違いがあるとしたら、ブラインドかもしれない。沿線風景を表すと思しき、田畑と里山の絵柄がさりげなく入っている。

あ、だいたい合ってんね。と納得する。そして確かにここなら蛍もいるだろう。

次の光風台までの数分は、なかなかダイナミックなものだった。

えーと、山っすね。都心を涼しい顔で行く阪急と似たような車両が走っているとは、にわかに信じがたい。
そもそも能勢口から山下までの話をさらっと流しすぎたんだが、路線長としてはその区間が本線の3分の2を占める。ただし、概ね沿線が住宅街なんで車窓はごくふつう。それに比べて山下以北はコレだから、なかなかの振り幅。

まあともかく、トンネル抜けたら光風台。こんな山奥に何があるのかと思いきや、堂々たる団地が駅前にそびえ立っていた。さすがそのために駅を増設しただけのことはある。
ちなみに、反対側に停車していたのは「50形」の復刻塗装。こちらも100年記念らしい。

と、そんなこんなで10分ちょい。終点に到着。

細めのホームに降りる。車両の反対側にも一応ホームはあるが、ほぼ使ってないっぽい。

駅の名は妙見口。イラストの田舎度が上がっているあたり、どんな所なのかはなんとなく想像がつく。

もちろん制覇記念に終端も記録。もし能勢口からまっすぐ来たら、わずか30分で着いていた。1社の路線網としてはかなりコンパクトであることは間違いない。

昭和中期からの駅舎は意外と綺麗にお手入れされている。構造的にはなかなかノスタルジックながらも、ちゃっかりバリアフリーなのは終端駅の伝統か。

でだ。ここからが問題。
のせでん所有路線のうち、鉄道線は乗り切った。が、この先にケーブルカーやらなんやらが待ち受けている。ただ同一会社運営にもかかわらず、鉄道駅とケーブル駅が徒歩20分も離れているのはどういうことだ。今調べたら戦前に延伸するつもりが免許切れになったっぽいので、現代においてはバスか徒歩の2択。しかもバス行ったばっかり。

しゃーないので1本だけ撮ったら歩くことにして、バス停付近で待機。折り返していったのは、さっき光風台で見かけた方の復刻車だった。じゃ、歩くか。

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