彼岸の里と北辰の星 (1) 逆走は突然に

今日あったかかったなー。それでいて週後半また寒くなるらしいですやん。風邪引かんよう注意しよ。
さて今回は、たまに発生する蔵出しシリーズ。彼岸といってもなんと昨秋の彼岸でございます。要はネタ出す前にウィーン渡航日が来ちゃったわけでして。

それはシルバーウィーク後半のこと。前半のだんじり鑑賞から一転、ご近所での乗り鉄という一見おとなしそうな計画を実行に移すことにした。

能勢電鉄である。
阪急は以前、関西移住の話など微塵もなかった頃に全線制覇しているが、のせでんまで足を伸ばす時間的余裕は当時ないまま終わっていた。そこで改めての挑戦。なお「能勢妙見・里山ぐるっとパス」という便利な1日券が売っている時期だったのも、実行の大きな動機となった。

なわけで、川西能勢口から早速スタート。

さすがグループ企業、車内の雰囲気は阪急と大差ない。微妙に凝った装飾がつり革についてたり、中吊りの地域色がちょっと強いくらい。
ほどなく、最初の乗り換えポイント・山下に到着。すると、乗り換えた車内で予想外の光景が。

通路を颯爽と歩いているこの御方、実は運転士さん。

何が起きたか文章ではちょっとお伝えしづらいので、後で山下に戻ってきた時の写真も交えて整理してみる。

右が川西能勢口から来た電車。左の復刻車(詳細は後述)が、このとき山下からの支線を往復していた電車。同一ホームでの対面乗り換えがまず行われる。そしてここからが本題。支線の電車は、画面奥へと伸びている進行方向ではなく、いっぺん真反対に進む。

で、本来は能勢口からの下り列車がこっちに向かってくる線へと逆流して、ポイント過ぎたら一旦停止(上写真で妙見口行きがいる位置よりわずかに奥)。運転士さんが車内を高速移動していたのは、ここで進行方向を本来の向きに戻すためだった。

最終的に本線の1本隣、支線用の線に入り直すという手順になる。乗り継ぎの利便性を重視したとはいえ、なかなか思い切ったことをやるもんだ。

と、早々に大きな見どころがあったところで、話を山下からの支線攻略に戻す。

トンネルを抜けると住宅街。途中駅はなにもなく、終点・日生中央に到着。

ここがどんなところかは次回書くとして、それよりこの車両。約100年前の開業時にいた「1形」の復刻塗装を、13年から走らせているようだ。形状はもちろん全然違うだろうけど、当時のセンスもなかなかのもんで。

という経緯を語る額の横には、四季折々の沿線写真も飾られていた。

コレを観ようと狙って来たわけではなかったんで、ちょっとラッキー。

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