枯野をかけめぐる (3) 宿場の青

昨日の温泉の効果は思ってたより強かったようだ。ぶっちゃけ効能を意識して入ることってあんまりなく、その場でお肌つるつるになったような気がすれば上等くらいにしか思ってなく。泉質とかも知ってるに越したことないね。
さて1月連休の播州、後半は別の鉄道を攻略してまいりました。

車は相生を出て、上郡経由でどんどん北上。佐用町に入った。

町の中心部をちょっと過ぎた辺りに、平福という駅がある。かつて宿場町だったという歴史からか、なかなかよくできた駅舎。
駅の持ち主は智頭急行。列車は大阪でも観れるけど、沿線に来たのはこれが初めて。せっかく播州西部まで足を伸ばしたので、ついでにこちらにも寄っていこうという話になった次第。

移動しながらざっと時刻表を調べたところ、まもなく特急が2本通過するようだ。

最初はちょっとした高台で待機。先に来たのは、岡山へ向かうスーパーいなば。

川べりに降りて待った2本目は、観るだけならお馴染みのスーパーはくと。
いずれも隣駅・佐用に停車、平福はスルーなので結構なスピード。気動車とはいえ、特急の名は伊達じゃない。しかも智頭急の線路は、この界隈以外ほとんど重厚な高架ばかりでやたら高規格。特にはくとは同社の稼ぎ頭であり、はくたかと違って新幹線移行による廃止はまずないだろう。三セクにしては大変珍しく経営不安があんまりないのも、はくとのおかげ。

そんな特急たちに支えられて、細々と走る鈍行であった。

しばらく優等列車はない。せっかくなので、ついでに町内を散歩。

いなばを撮った高台は、実は一帯にあった御殿屋敷の遺構だったっぽい。その後、地元の少年がはくとを撮りに来ていた。うまく撮れたかな?

佐用川沿いの風景もかなり独特。1戸に1ヶ所「川に出る通路」があり、今も現役のようだ。余談だが、高々と組まれた竹はおそらくどんど焼き用。

宿場だった頃の名残の代表、本陣の跡地には門が復元されていた。

交番ですらこの風格。町の持つ歴史が、近年になって観光資源として改めて日の目を見つつあるところなのだろう。

川辺をぶらぶらしていたら、また鈍行が来た。

立派な駅舎からやや離れた、あのへんが駅本来の機能を果たしているホームのようだ。

確かにこちらの車内は閑散としていた。

ぼちぼち気温も下がり始めたので、車に戻るとしよう。と、その前に。

鉄道駅からも近いところに、道の駅。こちらもなかなかよくできていて、トイレも綺麗。ついでに美味しそうな野菜をいくつかお買い上げして、再びドライブタイムへ。

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