萌黄の都にて (1) 神地にて醸す

ご近所で小学生が数人、元気に歌っていたのだが、途中から UFO のイントロ歌い始めて仰天。今の小学生がピンクレディー知っとるんかい! 懐メロ番組とかそういうのかなぁ。
さてここからは、だいぶ遡って5月最終週末のおでかけ。金曜に夜練やってた翌日のことになります。2日連続張り切ったから日曜ぐだぐだやったという話も。

朝。早めに動いたのは、この日めざす京都が物理的に多少遠いという以外にも理由があった。

京とれいん、何度か撮ったけどまだ乗ってなかったなと思って。
「快速特急」という阪急最上位クラス。土日限定の種別で、淡路から桂まですっとばす(ただし速度は遅い)こともあって、本来のターゲティング通り観光客が大半のようだ。

中央2両がボックス席で、それ以外はろみおくん原形時代を彷彿とさせる転クロ。2両ごとにモケットの色柄が違い、我々が乗り込んだのは赤い車両。
ほどなく特急の後追いで発車。淡路までは「ふつーの特急」として使う人がちらほらいたが、そこを過ぎると車内は一気に落ち着く。観光案内の自動アナウンスが多言語なのは、やはり外人さんにも大人気の行き先だからか。

京とれを桂で降り、きらきらしてない方のろみおくんに乗り換えて2駅。

駅を出るとすぐ、駅名ズバリそのものを示す鳥居がどんと構えていた。

松尾大社。よく行くエリアとは若干離れていてこれまで機会がなかったので、まずここを目的地にしてみた。

車の抜け道兼用の参道を進み、もうひとつ鳥居。余談だが鳥居内の右手にそば屋があり、昼食は後程そこでいただいた。

お願いごとを託したしゃもじがいくつも掲げてある門を抜け、さらに本殿方面へ。

奥にちらっと見えてるのが本殿。もっと言うと、本来祭祀を行っていたのは背後の松尾山らしいので、山全体が信仰対象と言っていいかと。

この神社にはもうひとつ際立った特徴があった。

びっしりと並ぶ奉納品。観ての通り酒である。酒造の神様として、醸造関係の皆様にとても大切にされているようだ。境内の片隅には「お酒の資料館」なる施設もあり、醸造の歴史などが無料展示されていた。

境内には、本殿の北側に有料観覧エリアもある。せっかくなので入ってみた。井戸や滝など、酒神として重要な水関係のものは「神様の一部」と考えたので、あえて写真を撮っていない。

昭和になって整備された庭園が3つ。

いずれも岩の使い方が特徴的。

あじさいの見頃にはだいぶ早かったようだが、それでも多少の花を鑑賞することができた。

と、小一時間ゆったり参拝。前述のそば屋でお昼を済ませて駅に戻る。

そういや随分と駅名標が綺麗やなと思ったら、2年前まで駅名に「大社」がついてなかったらしい。そっか、服部天神とか中山観音とかと同時に変えたのか。思い出した。うん、そりゃ全部つけて正解だわ。

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