微笑みのテリトリー (7) 娯楽風景

最近あったかくなってきたよね、と言おうとすると途端に寒い日が続く不思議。三寒四温より「寒」がまだちょっと多いのかもしれん。過ごしやすい季節まであとちょっとの辛抱だ。
さて西武攻略旅は、後半戦でひそかに楽しみにしていたプチ路線へ。

多摩湖線の終点。そこは別の線の始点でもある。

ここは西武遊園地駅。ゆうえんちには西武園駅よりもっと便利な最寄り駅がある、と先日書いたのは当駅のこと。

落ち葉に埋まる終端。そしてなにやら柵に囲まれた「3番ホーム」。

こっちにも終端。ただし、足元はコンクリートでがっちり固められ、鉄のレールはない。かわりにあるのは側面の設備。そう、アレですね。

ほどなくして「アレ」到着。

レオライナー。まさかの新交通システム。日本で新交通といえば三セクか公営が大多数な中、私鉄路線は超レア(ユーカリとここだけ)。しかも歴史が意外と古く、車両の外見から察しがつく通りの昭和世代。これもれっきとした西武の路線なので、勿論乗車対象となる。
なお、正面に書いてある「V3」は編成番号であって、ライオンズの優勝とかとは関係ない模様。

発車後、車窓が明るくなってから車内も記念撮影。まぁデザインがちょいレトロなくらいで、基本配置はゆりかもめ等と大差ないね。

10分そこらの短い旅。しかし、その車窓は思いのほか示唆に富んでいた。

唯一の途中駅・遊園地西。ホームのすぐ奥には遊戯施設が普通に並んでいる。なんかもう遊園地のアトラクションにでも乗っている気分。というか正直、今回乗るために下調べするまで上野のモノレールみたいなもんかと思ってた。

遊園地を出てしばらく行くと、ゴルフ場。さらにはテニスコートにサッカーグラウンド。

…あぁ、西武やなぁ。
西武グループのリゾート地やホテルに大挙して足を運び、スポーツ等をエンジョイするお兄さんお姉さん。それは、この会社が一番イケイケ(死語)だった頃に対して、自分が思い描くイメージそのもの。数年前、苗場のプリンスに行った時も同じような感想を抱いたような記憶がある。

そんなこんなで終点は西武球場前。

すっきりとした終端。そのまま通路を進めば、また普通鉄道の旅へと戻る。

乗り継ぐ電車はもうそこに停まっていた。でもせっかくこんな遠くまで来たことだし、少し周囲も見物しておこう。

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