空とレールと秋散歩 (2) 瀟洒な立ち姿

送付物があって、先方の業者指定があって某社を使ったのだが、集荷が遅い遅い。やっぱりネコが好き。
というのは置いといて、阪堺とその近所めぐりの続き。いきなりちょっと横道に逸れてみる。

そこに待っていたのは、こんな建物だった。

南海、浜寺公園駅。
こういう駅舎が関西に存在することだけは知っていた。が、その事実と「阪堺の終点の近く」という位置情報が頭の中で結びついていなかったらしい。南海には本当疎いんだよ。

見つけてしまったからには、観察せずにはいられない。

実にいい柱だ。このフォルムはいかにも洋風然としている。

改札だけはさすがに近代化済。覗き込むと、ちょうど電車が現れた。

その昔使われていたであろう出札窓口は封印され、ここが「現役最古の洋風駅舎」であることを示すポスターが掲示されていた。

有人改札の窓口は、勿論今も現役。

ひとしきり乗降客がはけたところで、再び屋外へ。

概要を語る立派な碑が。よく読んだら、玄関柱は鹿鳴館に似ているとも。明治だ…。

支柱と装飾が渾然一体となった壁面がまた印象的。碑文にあった「屋根窓」って、この上方の丸い窓のことだろうか。

後からつけたされたと思われる、臨時改札。その奥をラピートが通り過ぎていった。

と、10数分にわたってのんびりと眺めていたのであった。

駅の改築で壊すの壊さないのって話があったように記憶しているが、是非とも貴重な財産として残してほしいな。

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