ふるきをたずねて (3) 慶祝回帰 / 1997.06.19

今週末、久々に上京決定。やたー。だがそんな時に限って首都圏は雨の予報。前日入りして撮ろうかと思ったけど、こりゃ無理そうだ。残念。月末の再上京でリベンジできますように。
で、蔵出しシリーズ。これを再スキャンしたいが為にクローゼット漁ったようなもの。90年代からのお友達には既出ネタだったらごめんね。

ひょんな因果で、わたしは香港に来ていた。あと10日もしたら英国領ではなくなるという時に。
パックツアーで強制的に回らされる行程は前日までに終わっており、既にフリータイムの最中。やってきたのは、路面電車(トラム)が通るメインストリートだった。

どれもこれも派手なラッピング車体。ただ街並も同様に派手なので、ある意味溶け込んでいる。


早速やってきたものに乗る。って、すぐ後方に次のが控えているわけだが。詰め放題になるのはいずこも同じか。
幸い、2階最前の特等席が空いていた。ああ素晴らしき前面展望。車幅が細すぎて倒れるんちゃうか、看板が低すぎて当たるんちゃうか、と、無駄に心配しまくりのひととき。

たまに信号がある。最初に赤、次に黄色、それが一気に消えて青。厳密にはだいぶ違うが、なんとなく F1 のシグナルを思い出す。

順調に進む電車。が、突然停まった。信号も駅もない。不思議に思って窓から下を覗く。

おいこらちょっと待て。今からその線路通るんすけど。レール間際でドリル使うか普通!
しかし、他の客は何故か動じる様子がない。ドリルさんはそのまま心置きなく掘り続け、そしてふらりと道を譲った。平然と発車するトラム。いいのか。それでいいのか香港。

空へ向かって背伸びする高層ビル群。さっき足元で観た光景。なんつーかこう、いろいろカオスだな。

ついでというのも何だが、ケーブルカー(ピークトラム)にも上りだけ乗った。途中で下りとの離合があった地点で気がついた。

レールが3本。単線ではないが、複線とも言い切れん。こういうのなんて言うんだっけ。単複線? 少なくとも日本では観たことないと思う。

これが今のところ、写真に残っている唯一の海外鉄道体験。いつかヨーロッパの高速列車に乗ってみたいけれど、そんな財布の余裕ができる日が来るかは極めてあやしい。

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