実録・おひとり様物語 去就編 (4) 生きるためのルール

父が昼過ぎに帰ってきて TV つけた。よみうりテレビの番組がジングルにびしばし大ちゃんの曲使うもんだから、気になる。前もサタスクの曲使ってたけど、今日は藍ちゃんのエンディングかよ。
そんなこんなで最後は、ようやくたどりついた北条線と帰り道のまとめ。


粟生。思った通り、北条鉄道は隣で待っていた。これは始発だから間違いようがない。

数年前に塗られただけあって、綺麗な塗装。

そして謎の形式記号「フラワ」。近隣にフラワーセンターがあるから、と事前に知ってはいたが、要するに出稿費ゼロの広告か。あれだな、わたらせも三木もそうだったが、要するに三セクの記号はものすごく適当でも別にいいってことらしい。いいのか。


背後から電車の気配。加古川線にまた103が来ていた。さっき乗り損ねたやつの折り返しか。こうして観ると、顔が全然違うけど側面は確かに103だ。
ってそろそろ発車やわ。乗らんと。

…おい。

北条鉄道よお前もか! カーテンが付いてないのが違いと言えば違いだが、これはもうこの規模のローカル線はほとんどこうだと思ってよろしいか。

えぇ、この規模ですから。
たださっきの三木と比べると、家の数がだいぶ多い地域も結構あった。そこが存廃の分かれ道かもしれない。それでも三木同様、一眼レフを手にした同業者の姿は此処にもいた。

駅名の表示も、若干古びてはいるけど断然判りやすい。


撮り忘れてたんで後で撮った粟生だけ、そんな扱いなのがものすごく気になる。

駅によっては、国鉄時代から使ってたっぽい古いものをそのまま掲げているところもまだあった。昭和テイストやなぁ。

そして一番目を引いたのは、終点(か起点か)・北条町駅と周辺の現代的な建物。だってさー。すぐ隣の播磨横田がこうなのに、

北条町着くとこうだよ。なんだこの本気度。

そういや車窓から、今日初めてジャスコやはるやまの大型店舗が見えたわ。この一帯だけ人口違うのか。

ふりむけば複合ビル「アスティアかさい」。この手の建物に欠かさずコープがついてくるのが兵庫県標準。

駅舎前には、新橋よろしく車輪展示。

待合室もこのとおり。

立派なもんだ。これで改札フリーパス、というより改札設備一切なし(例によって料金は車内払い)って点を除けば普通の駅でしょ。

さてと、あまりのんびりしていると折り返しの列車に置いて行かれる。1時間に1本だし、せっかく取り戻した初期プラン通りのやつを逃すわけには。

着いた時から、隣には別の塗装の車両が「試運転」表示で停まっていた。

こっちは星か。今日は天気が悪いけど、大都市と違って降るような星空も日常だったりするんかな。
小雨が降ったり止んだりの空の下、また田畑の中を走って、来た道を戻る。往復800円という額面はちと高い気もするが、こいつらの維持費ってことで。


粟生に戻ってきた。今度こそ帰り方向の加古川線に乗る。またしても同じ車両。残念ながら、あの103はことごとく反対方向。今回もこの粟生ですれ違っただけ。最初に乗り逃がしたのが運の尽きだったわけで。
小さな車内は、学生さんの下校時刻が重なって、さっきの加古川始発を大きく上回る乗車率になった。

厄神の手前。車両基地のようなところに、なんかちょっと違う103を見つけた。色がエメラルドグリーンじゃない。なんだあれ。
その答えは加古川駅にあった。

写真ではよく判らんが、側面に小さな町の夜景が描かれている。この塗装は夜の闇色だったのか。

加古川線も決して楽な道程でないことは、実は北条鉄道乗車中に気づいた。

長(おさ)駅ホーム。謎の石像につられて撮ったのだが、プランターをよく観たら「加古川線電化募金にご協力を」の文字。

それに車内広告。北条や三木もいる。ローカル線どうし支え合って、今までやってきたんだな。三木は力及ばず消えてゆくが、残された2線にはこれからも頑張ってほしい。今日は一見さんなりに、貢献はできただろうか。

有人改札で整理券を見せ、自宅最寄り駅までのきっぷを買って神戸線へ。

新快速は軽く遅れていた。撮影や乗り継ぎで時間がかかったので、ちょっと助かった。無事席を確保して、あとは三宮で買った雑誌を読みながら、行けるところまで。最後に各停に乗り換え、駅からバスで帰宅した。

余談もいいとこだが、その雑誌。500好きな人は義務と言いたいくらいの勢いでおすすめ。まだその特集記事以外読み終わってないんで、これからちょっとずつ読もうっと。…とうとうこの手のものを買う域に達したらしい。ま、これもまた人生か。

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