実録・おひとり様物語 渓谷編 (4) 朝日を浴びて

あー、まだ頭の中が現実離れしたままだわ。明日のぞみ移動なんですけど。
なわけで、わ鐵づくし2日め開幕。いまんとこ残り3回もしくは4回予定。1日で150枚(!)くらい撮ったけど、厳選して載せるね。んでもってこの原稿は、その行程を全部こなした後の東武特急の中で打ってみた。乗ってる時間が1時間少々しかないから、2本完成とかは無理だったけど。

■0743 桐生 – 0749 相老

朝。寝るの遅れた割には7時前に覚醒。そして窓の外をなにげなく観ると…あれ、これから日の出? 高層階にいることを無視して窓全開、手を伸ばして東へカメラを向ける。

おぉ! なんか神々しいぞ!

まだ紅葉が残る山並みも赤く染まって素敵。

そんな中、既に電車は動いてる。

はい完璧目が覚めたー。やはり朝日を観るのは重要だね。買っておいたおにぎりと、豚汁にお湯を注いで朝食も終了。顔を洗って、ほぼ予定通り、7時半チェックアウト。


さ、今日も桐生から出発だ。って昨日と同じ車両かい。

相老に寄るのは、大きい方の荷物をコインロッカーに預けるため。これからうろうろするのに邪魔でしょ。帰りは相老経由だから此処に置きたい。で、わ鐵の乗り継ぎの関係上、この朝早いのに乗るしかなかったのだ。

えーと、また貸切きたよ。なんという空気輸送。とりあえず最前列で、狭さを改めて実感しておく。

■0814 相老 – 0926 通洞


無事預けてまた待つ。しかしいい天気だな、おい。せっかくなので、時間のある駅では駅舎を眺めておくことにした。

いい時間になったのでホームへ移動。静かだ。相当遠くから走行音が聴こえる。
さて乗るやつが来たぞ。しかし、乗ってびっくり。さっきの貸切が嘘のような大繁盛。主に学生とハイキングの大人。ほとんど席が埋まってる。でも何故最前列だけ空いてるのかな? そんなんそこ座るに決まってるやん。
遠く正面の山を眺めると、手前には紅葉、奥には雪山。両方いっぺんに観れるってなんか変な感じ。

大間々。学生さんがほぼ全員消えた。なるほど。そして乗務員も入れ替わり。しかしそれに気づいたのは、前方に停車しているのが見えたサロン列車を撮ろうとして人の気配に振り返ったときだった。うわ、荷物置き場ふさいですんません。

そこを過ぎると、風景が一気に「渓谷」っぽくなってきた。
なんせ12月、正直言って紅葉はもう諦めていたのだが、思ったよりは残っている。でもやっぱり綺麗な木はまばらなので、あっと思うとすぐ通過。撮る暇ほとんどなし。ここは鑑賞するにとどめるか。
それで前方の窓を見つめていると、真正面にぶわっと散ってくる落ち葉が結構おつだったりする。
本宿〜水沼間は、進行方向右側の景色が良い、とアナウンス。昨日は言ってた記憶がないので、昼用テープなのかな。そういうことなら、右側に注目していこう。此処も基本は鑑賞専門で。ちょうど日が昇ってくる方角なこともあって、いい写真になりづらいのよ。

水沼で、トレッキング客がごっそり降りた。温泉か。
ふと運転台に目が行った。運転手が、リモコンを窓の外に向けて何か操作している。なに? なにそれ?
その謎は神戸で解けた。彼は再び同じ操作をし、そして「交換」のアナウンス。あーわかった! もしかしてそれ閉塞の信号送信装置(みたいなもの)か!

ちっちゃい発見に喜ぶ暇もなくトンネル突入。速度計が、55km/h の辺りを指した。それ、わ鐵では速い部類に入るんだろうな。普通のとこだと40くらいしか出してないように見えたから。
長いトンネルを抜けて、沢入〜原向は左側が「最も渓谷の美しい」区間、とアナウンス。ほほぅ。じゃ左に移ろーっと。つまり、それが可能なくらいしか乗客がいないということだよ。しかし、これまたタイミングが難しく、なかなかいいのが撮れない。帰りに賭けて、いい感じに見える角度を軽く研究してみる。
しかし、景色は勿論だが、流れてる水が結構透明度ある。この高さから川底が見える。


原向の周辺には、雪がうっすら積もっていた。昨夜は雹が降るような気温だったし、夜のうちに降ったのかも。
さて、お待たせの通洞到着。

これからこの日最初のイベント、足尾銅山観光だ。その模様は次記事で!

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