緑と青葉の秋歩き (2) 電車の家

2年くらい前、駅近くにオープンした南米系のレストラン。当時から気になってたものの、通りかかるといつも満席で諦めていた。今日ちょっと早めに行ったら十分空いてたので、ようやく初利用。なかなか美味かったかわりにお値段もそれなりにしたが、食材や調味料の調達に手間がかかるであろうことを思えば納得。
さて引き続き先月半ばのこどもの国線から。

こどもの国周辺で沿線撮りができるかどうかは、歩いて確かめてみた。が、意外と障害物が多かったり見通しいまいちだったり。

苦し紛れに駅近くでお茶を濁す我々をよそに、好天のもと電車は涼しい顔。うーん、とりあえず移動しますかね。てことでさっさと駅に戻る。今の電車の折り返しに間に合うように早足で。

おっと、その前に。乗破記念恒例の終端記録。緑豊かですね。
むかしむかし、こどもの国が弾薬庫だった頃(要するに戦前)は現敷地内まで線路が続いていたという。むしろ利便性的には施設直結のままでよかったんじゃないだろうかと、浮かぶ素人考え。

車内ロケハンの結果、唯一の中間駅・恩田で降りることにした。

これまたさっぱりとした駅舎。しかし、自動改札の位置は想定外。島式ホームから階段を登りきったところにあるのを期待していたら、線路を越えてさらに別の階段をぐるりと降りるまでなかった。構造上仕方なさそうだが、なんかものすごく遠回りさせられてる感。

駅から徒歩1分もしないところに、東急にとって重要な施設がある。

東急テクノシステム。車両の更新や改造という業務が、我々にとっては一番ピンとくる。ただ事業は意外と手広く、渋谷等の地下化で電気工事とか、はとバスの屋根なし化改造とか、あれこれやっているようだ。

周縁部を歩いていると、一般の道路から敷地内を見下ろせるところに出た。日比直で使われていた 1000 系などが静かにたたずんでいる。

ん? ちょっと待て。

あの 8591、正面の幕が「急行/多摩川園」になってますけど。わざとか。

ちっちゃい事業用車越しに見えた奥のスペースでは、さらに謎の作業が進行していた。
2年ほど前に引退を見届けたデヤ 7290 と、同様の特徴ある顔をした 7662 の間。小さく 7002 と付番された車両が、なにか丁寧にメンテされている。「渋谷」と出した幕。幕や窓の縁は、白ゴムを綺麗に張り替えられているように見える。はて、なんの目的だろう。
謎は後日解けた。ちょうど1週間後、長津田工場が事前抽選制で公開され、7290・7002・7510(7662 の元番号)の3並びそのままで展示。8591 も展示対象だった模様。我々が目撃したのは、お色直しの光景だったことになる。

と、軽い工場見物を終え、本来の目的である沿線撮影地探索に戻る。

工場の南端辺りから、線路沿いの道を進む。この先の景色に期待をこめて。

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